埼玉で紅葉ライトアップを楽しめるスポット12選!公園や複合施設、寺社仏閣までご紹介
※公開日時点の情報です。
「埼玉県内で紅葉のライトアップが楽しめる場所を知りたい」
「せっかく行くなら、写真映えする感動的な景色が見たい」
紅葉の季節になると、美しい景色を見にお出かけしたくなりますよね。
日中に見る鮮やかな紅葉もさることながら、夜にライトアップされた紅葉には、昼間とはまた違った幻想的な美しさがあります。
そんな感動的な光景を一度は見てみたいと思っている方も多いのではないでしょうか。
ところが埼玉県内でどのスポットが紅葉のライトアップを実施しているかは、意外と知られていません。
また、初めて行く場合は、夜のイベントならではの注意点も気になるところでしょう。
本記事では、公園や渓谷、寺社仏閣、複合施設など、埼玉で個性豊かな夜の紅葉が楽しめるスポットを12カ所厳選してご紹介します。
ぜひ最後までチェックして、お気に入りのスポットを見つけてくださいね。
1.埼玉で紅葉のライトアップを楽しめるスポット12選

埼玉には、夜の紅葉を幻想的に照らすライトアップスポットが数多くあります。
大自然に囲まれた渓谷から、家族でゆっくり過ごせる公園、歴史を感じる寺社仏閣まで、その雰囲気はさまざま。
いずれの場所も、モミジやイチョウなどの木々が昼間とはまったく違う表情を見せてくれるので、カメラ好きの方にはたまらないでしょう。
特に秋の夜は空気が澄んでいるため、光に照らされた紅葉の色づきがいっそう鮮やかに感じられます。
お散歩感覚で楽しめる場所も多いので、気軽に立ち寄ってみるのもおすすめですよ。
ここからは、埼玉県内で紅葉のライトアップイベントを実施しているスポットを12カ所厳選してご紹介します。
(1)国営武蔵丘陵森林公園
カエデ園と55万球のイルミが融合
この投稿をInstagramで見る
埼玉県にある国営武蔵丘陵森林公園は、東京ドーム約65個分もの広さを誇る、自然豊かな国営公園です。
この公園では、四季を通してさまざまな景色が楽しめますが、秋の夜に開催される「紅葉見ナイト(もみじみないと)」は、一度は訪れたい特別なイベント。
期間中は、公園の中の「カエデ園」がライトアップされ、約20種類・500本のカエデが夜空の下で鮮やかに輝きます。
木々の紅や黄金色の葉が光に照らされて揺れる姿は、息をのむほどの美しさ。
和紙の行灯が足元をやさしく照らし、間伐材を使ったアート作品や約55万球のイルミネーションが加わることで、公園全体が幻想的なアート空間に変わります。
ライトアップされたカエデのトンネルや光のオブジェは、どこを切り取っても絵になるスポットばかり。
写真を撮るのが好きな方なら、光の反射に包まれた紅葉をカメラに収める瞬間も楽しめるでしょう。
歩き疲れたら、カエデ園近くのカフェでひと休みを。
温かいココアやスープを片手に、静かに紅葉を眺めていると、冷たい夜風さえ心地よく感じられますよ。
光と紅葉が織りなす「紅葉見ナイト」で、とっておきの時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
施設名
国営武蔵丘陵森林公園
住所
埼玉県比企郡滑川町山田1920
アクセス
【電車】
東武鉄道東上線「森林公園駅」より徒歩約40分
【電車・バス】
JR高崎線「熊谷駅」よりバスで森林公園西口バス停下車徒歩すぐ
東武鉄道東上線「森林公園駅」よりバスで滑川中学校バス停下車徒歩約5分
【車】
関越自動車道東松山I.Cより熊谷方面へ約10分
営業時間
【3~10月】
9:30~17:00
【11月】
9:30~16:30
【12~2月】
9:30~16:00
定休日
不定休(詳細はこちら)
入場料
【入園料金】
大人(高校生以上):450円(500円)
シルバー(65歳以上):210円(250円)
※中学生以下は無料
※()内は2日間通し券の料金
【年間パスポート】
大人:4,500円
シルバー:2,100円
※その他の料金についてはこちら
駐車場
あり
電話番号
0493-57-2111
公式HP
国営武蔵丘陵森林公園
(2)長瀞
月の石公園など多会場で展開される夜の紅葉
この投稿をInstagramで見る
埼玉県北西部にある長瀞は、荒川の清流と天然記念物の「岩畳」に代表されるダイナミックな渓谷美が魅力の景勝地です。
秋になると周囲の山々が赤や黄色に染まり、まち全体が温かな色に包まれます。
なかでも見逃せないのが毎年秋に開催される「長瀞紅葉まつり」のライトアップ。
メイン会場となる「月の石もみじ公園」では、約50本のモミジが闇夜の中で美しく照らし出され、幻想的な紅葉の世界が広がります。
ライトアップが始まると、光に包まれたモミジが川面に映り込み、揺らめく赤や金色の光景が目の前に。
静かな夜風と川のせせらぎが心地よく、ゆっくり散策するだけで気分がリフレッシュできること間違いなしです。
写真を撮るスポットもたくさんあるので、じっくり構図を選びながら、SNS映えする最高のショットを狙ってくださいね。
さらに嬉しいのは、駅から徒歩圏内というアクセスの良さ。
都心から日帰りでも気軽に訪れることができますし、近隣には情緒ある温泉宿も豊富にあります。
ライトアップを堪能した後は、温泉で体を温めて旅の疲れを癒やす贅沢な大人旅を楽しむのも良いでしょう。
この秋は、長瀞の幻想的なライトアップで、キラキラ輝く最高の夜を過ごしてみてはいかがでしょうか。
施設名
長瀞
住所
埼玉県秩父郡長瀞町
アクセス
【電車・バス】
最寄駅:秩父鉄道駅長瀞駅
大宮駅より1時間8分
【自動車】
関越自動車道 練馬IC.から花園IC.まで約50分・国道140号で約30分
営業時間
施設により異なる
定休日
なし
入場料
施設により異なる
駐車場
あり
電話番号
0494-66-3311 (長瀞町観光協会)
公式HP
(一社)長瀞町観光協会
(3)メッツァビレッジ
湖面に映る北欧風建築と幻想的な紅葉
この投稿をInstagramで見る
飯能市の宮沢湖畔に広がるメッツァビレッジは、北欧のライフスタイルをテーマにした入場無料の複合施設です。
ここでは、紅葉のシーズンを迎える10月下旬から11月にかけて、宮沢湖を囲む木々が鮮やかに色づき、北欧デザインの建物や湖面と一体となった美しい紅葉を楽しめます。
広大な宮沢湖の水面に映る光と紅葉の影は、格別の美しさ。
湖を望むウッドデッキやカフェ、屋外のベンチでゆったりと夜の景色を楽しめるのが大きな魅力です。
メッツァビレッジの紅葉ライトアップは、感度の高い友人同士でのナイトアウトにもぴったり。
特に、湖面に反射する光景や、カラフルな北欧の装飾と紅葉の組み合わせは、ここでしか見られない最高の写真映えスポットです。
友人同士で「どこが一番映えるか」を探しながら、たくさんの思い出のポートレートや風景写真を撮って盛り上がれますよ。
身体が冷えてきたら、敷地内のカフェやレストランへ。
北欧の温もりを感じるスープや煮込み料理、かわいらしいスイーツを味わいながら、尽きることのないおしゃべりに花を咲かせましょう。
この秋は、ぜひメッツァビレッジでおしゃれで幻想的な北欧の夜時間を体験してみませんか。
施設名
メッツァビレッジ
住所
埼玉県飯能市宮沢327-6
アクセス
【電車】
西武線「飯能駅」から路線バスで13分
(詳しくはこちら)
【車】
圏央道狭山日高I.Cから県道262号線経由約5.4km
圏央道青梅I.Cから県道218号線経由約11km
営業時間
平日:10:00~18:00
土日祝:10:00~19:00
※季節・イベントにより変動あり
定休日
不定休
入場料
無料
※一部有料コンテンツあり
駐車場
あり
電話番号
0570-03-1066
公式HP
メッツァビレッジ
(4)ムーミンバレーパーク
紅葉色の光とオーロラが彩るムーミン谷の夜
この投稿をInstagramで見る
埼玉県飯能市の森と湖に囲まれたムーミンバレーパークは、北欧の人気キャラクター・ムーミンの物語の世界を追体験できるテーマパークです。
2025年の秋から冬にかけては、紅葉と光が織りなす特別なナイトイベントが開催され、パーク全体が魔法をかけられたような幻想的な空間に大変身します。
なかでも注目は、ムーミン屋敷を舞台にした「ムーミン谷のルミナスナイトショー」。
建物全体に映し出されるプロジェクションマッピングが、色づく紅葉や冬支度をするムーミンたちの姿を映し出し、音楽と光がひとつになって心を温かく包み込みます。
ショーの光と紅葉の景色が相まって、なんともドラマチックな雰囲気に写真を撮る手が止まらなくなるでしょう。
写真に撮ってSNSにアップすれば、きっと羨望の的になれますよ。
さらに、パーク内の木々がライトアップで優雅に彩られるだけでなく、夜空にオーロラが出現するような演出が加わることも。
ロマンチックでありながら癒やしも感じられるこの空間は、大切な人と訪れるのはもちろん、一人でじっくり光のアートを楽しむのも最高に贅沢です。
もしタイミングが合えば、週末限定の「ムーミン谷の湖上花火大会〜冬~」もお見逃しなく。
紅葉とイルミネーションに包まれた夜空に、花火がふわっと咲く光景は感動必至。
心に残る最高の秋の思い出になるでしょう。秋風が少し冷たく感じる夜、光と音楽、そして紅葉が織りなすムーミンの世界で、心がときめく夜を過ごしてみませんか。
「ムーミン谷のルミナスナイトショー」の開催日程や詳細についてはこちらをご覧ください。
「ムーミン谷の湖上花火大会〜冬~」についてはこちらをご覧ください。
施設名
ムーミンバレーパーク
住所
埼玉県飯能市宮沢327-6
アクセス
【電車】
西武線「飯能駅」から路線バスで13分
(詳しくはこちら)
【車】
圏央道狭山日高I.Cから県道262号線経由約5.4km
圏央道青梅I.Cから県道218号線経由約11km
営業時間
平日:10:00~17:00/土日祝:10:00~18:00
※季節・イベントにより異なる
定休日
不定休
入場料
【1デーパス(前売)】
おとな:3,900円
こども(4歳~高校生以下):1,000円
【1デーパス(当日)】
おとな:4,300円
こども(4歳~高校生以下):1,300円
※季節・イベントにより異なる
(詳しくはこちら)
駐車場
あり(平日:1,000円/日 休日:1,500円/日)
※平日は2時間まで駐車場料金無料
電話番号
0570-03-1066
公式HP
ムーミンバレーパーク
(5)城峯公園
深紅の紅葉と淡い冬桜が共演する珍スポット
この投稿をInstagramで見る
埼玉県神川町にある城峯公園は、全国でも珍しい紅葉と冬桜が同時に楽しめる奇跡のスポット。
標高約500mの高台に位置する園内では、晩秋から初冬にかけて、約600本の淡いピンクの冬桜と、真っ赤に燃えるようなモミジの紅葉が一斉に咲き誇ります。
赤とピンクが溶け合う風景は思わず息をのむほど美しく、目の前に広がる光景にきっと心を奪われることでしょう。
日が沈む頃になると、園内は光の魔法に包まれます。
ライトアップが始まると、深紅のモミジの間に冬桜がほのかに浮かび上がり、夜空の下で赤とピンクのグラデーションが揺らめきます。
紅と薄桃色のコントラストが本当に見事で、写真を撮らずにはいられません。
ライトアップを楽しんだあとは、温かいコーヒーやスープを片手に、園内をゆっくりお散歩するのもおすすめ。
冷たい夜風と木々の香り、そして光に包まれた冬桜の組み合わせは、心をすっと癒やしてくれます。
アクセスも良く、都心から日帰りで行けるのもうれしいポイントです。
ぜひ城峯公園でしか見られない紅葉と冬桜の奇跡の共演を体感してみませんか。
施設名
城峯公園
住所
埼玉県児玉郡神川町矢納1277
アクセス
【電車】
JR八高線「丹荘駅」よりバスで50分
【車】
関越自動車道本庄I.Cより45分
営業時間
【通常】
8:30~17:00
【冬季ライトアップ期間】
8:30~20:00
定休日
なし
入場料
無料
駐車場
あり
電話番号
0274‐52‐3271
※神川町役場地域振興課
公式HP
城峯公園
(6)秩父華厳の滝の紅葉
滝と紅葉が浮かび、提灯で滝つぼへ誘う
この投稿をInstagramで見る
埼玉県皆野町にある秩父華厳の滝は、落差約13m、幅約5mを誇る荘厳な滝です。
その名は、「日本の滝百選」に選ばれた栃木県の華厳の滝にちなんでおり、秋になると周囲の木々が鮮やかに色づき、滝の力強さと紅葉の美しさが見事に調和した、唯一無二の絶景を楽しめます。
紅葉の見頃を迎える11月中旬から下旬にかけては、夜間ライトアップも実施されます。
闇夜に浮かび上がる滝と紅葉のコントラストは、まさに神秘的で非日常的な美しさ。
ライトに照らされた滝は昼間とはまた違う迫力を放ち、白い水しぶきと深紅や黄金色の紅葉が幻想的な光景をつくり出します。
特にライトアップされた滝を正面から見上げる眺めは圧巻なので、ぜひカメラを構えて、その迫力ある瞬間を写真に収めてみてください。
ここを訪れるなら、秩父エリアで食事を楽しんだあと、静かな夜の中でゆっくりと鑑賞するのがおすすめ。
夜の静寂の中で、光と水が織りなす美景をじっくり堪能しましょう。
さらに、滝の近くには温泉施設 「満願の湯」 もあり、紅葉狩りのあとに冷えた体を温泉で温めれば、心も体も癒やされる至福の時間を過ごせますよ。
今年の秋は、水と光が織りなす幻想的な紅葉の夜を体験し、心の底からリフレッシュしてみませんか。
施設名
秩父華厳の滝
住所
埼玉県秩父郡皆野町大字上日野沢3311-1 付近
アクセス
【電車】
秩父鉄道「皆野駅」よりバス日野沢線「秩父華厳前」停留所下車、徒歩で3分
営業時間
【紅葉ライトアップ】
2025年11月22日より11月30日
定休日
―
入場料
無料
駐車場
あり
電話番号
0494-62-1462(皆野町役場 産業観光課)
公式HP
秩父華厳の滝の紅葉
(7)雀宮公園
1万㎡を超える園内で思い思いにライトアップを楽しむ
この投稿をInstagramで見る
明治から昭和にかけて活躍した歌舞伎俳優の七代目松本幸四郎の別邸跡地を整備して建設された、雀宮公園ではモミジやカエデのライトアップを楽しめます。
1万㎡を超える広い園内には、松本幸四郎の別邸を模した東屋などのレトロな建物があり、江戸時代にタイムスリップしたような雰囲気の中で紅葉のライトアップを鑑賞可能です。
園内にところ狭しと植えられたモミジやカエデが幻想的に輝く様子を背景に、和装で写真を撮ると特別な一枚をカンタンに撮影できてしまう点も嬉しいポイント。
広い園内をゆっくりと歩きながら自分だけの紅葉スポットを見つける楽しみがあるでしょう。
人が少ないポイントを見つけて、すぐ近くを流れる荒川のせせらぎに耳を澄ませながら美しく照らし出される紅葉を見上げるのは特別な体験になるはずです。
園内中央付近にある「もみじ橋」ではプロジェクションマッピングも実施されるため、自然と光の共演を心ゆくまで楽しめます。
広い公園をゆっくりと歩きながらライトアップを楽しみたいというときに、ぜひ訪れてみてください。
施設名
雀宮公園
住所
埼玉県寄居町大字寄居643番地1
アクセス
【電車】
東武東上線・秩父鉄道線・JR八高線「寄居駅」から徒歩約15分
東武東上線「玉淀駅」から徒歩約10分
【車】
関越自動車道「花園IC」から約15分
営業時間
【ライトアップイベント】
11月28日、11月29日、12月5日、12月6日
16:00-20:00
※小雨決行、荒天中止
定休日
―
入場料
無料
駐車場
あり
電話番号
048-581-2121
公式HP
寄居町
(8)東郷公園 秩父御嶽山
元帥銅像と紅葉の競演
この投稿をInstagramで見る
秩父市にある東郷公園・秩父御嶽神社は、日露戦争の英雄・東郷平八郎元帥を祀る神社と、その周辺の自然を活かした公園です。
秋になると園内のモミジが真っ赤に色づき、紅葉の名所として知られています。
特に「もみじまつり」の期間中には、紅葉のライトアップが実施され、神社の厳かな雰囲気の中で紅葉を楽しめます。
園内でも特に見事なのが、東郷元帥の銅像周辺の紅葉です。
真っ赤に染まったモミジが銅像を取り囲むように広がる様子は、迫力満点。
夜になりライトアップされると、その赤色がより深く、鮮やかに浮かび上がり、昼間とは違う神秘的で荘厳な美しさを感じられるでしょう。
ライトアップが行われるのは、主に11月中旬から下旬の紅葉の最盛期です。
もみじまつり本祭が開催される日には、芸能の披露や模擬店なども並び、賑やかな雰囲気の中で夜の紅葉を鑑賞できます。
園内の散策路をゆっくりと歩きながら、頭上を覆うように広がる紅葉を見上げると、夜空に浮かぶ赤い雲のような景色に感動を覚えるかもしれません。
社寺と紅葉のコントラストが美しい、落ち着いた大人の紅葉鑑賞を求める方はぜひ訪れてみてくださいね。
施設名
東郷公園 秩父御嶽山
住所
埼玉県飯能市坂石580
アクセス
【電車】
西武鉄道池袋線「吾野駅」より徒歩25分
【車】
関越道鶴ヶ島I.C、圏央道狭山日高I.Cより国道299号を秩父方面へ35分
営業時間
24時間
※社務所は8:00~17:00
定休日
なし
入場料
無料
※もみじまつり期間中は100円
駐車場
あり
電話番号
042-978-0072
※秩父御嶽神社社務所
公式HP
東郷公園 秩父御嶽山
(9)トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園
「豊かな闇」の中に浮かび上がる幻想的な夜間景観
この投稿をInstagramで見る
飯能市にあるトーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園は、ムーミンの作者であるトーベ・ヤンソンの世界観をモチーフにした、独特なデザインの建物が目を引く無料の公園です。
この公園では、通年で土日祝日にライトアップが実施されており、紅葉の季節には、園内の木々がその光に照らされて、絵本のような幻想的な景色を創り出します。
特に、秋には背の高いメタセコイア(アケボノスギ)が美しく紅葉し、オレンジ色や黄色に染まります。
夜になり、これらの木々がライトアップされると、北欧童話の世界に迷い込んだかのような、ロマンチックな情景が目の前に広がるでしょう。
園内にある「きのこの家」や「水浴び小屋」といったユニークな建物も、光に照らされることで昼間とは違う表情を見せ、思わずシャッターを押したくなるようなフォトジェニックなスポットへと変わります。
写真好きの方には、空が濃い群青色に染まる日没直後の時間帯が、光と影のコントラストが美しく出るため、絶好の撮影チャンスですよ。
また、入場料や駐車料金がかからないのもうれしいところ。
静かな森のすみかに灯るあかりの中で豊かな闇を感じながら、ムーミンの世界をモチーフにした特別な紅葉鑑賞を楽しんでみてはいかがでしょうか。
施設名
トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園
住所
埼玉県飯能市大字阿須893番地の1
アクセス
【電車】
西武鉄道池袋線「元加治駅」より徒歩20分
【車】
圏央道狭山日高I.Cより20分
関越自動車道川越I.Cより50分
営業時間
【公園】
平日:9:00~17:00
土日祝:9:00~20:30
【子ども劇場】
平日:9:00~16:40
土日祝:9:00~20:00
【きのこの家】
平日、土日祝:9:00~16:40
【森の家】
平日、土日祝:9:00~16:40
定休日
月曜日、年末年始(12月28日~1月4日)
入場料
無料
駐車場
あり
電話番号
042-972-7711
公式HP
トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園
(10)鳥居観音
巨大な救世大観音と紅葉の共演
この投稿をInstagramで見る
飯能市の山間にある鳥居観音は、山全体が境内となっており、高台にそびえ立つ真っ白な「救世大観音」がシンボルの寺院です。
秋には、山麓から山頂にかけてモミジなどの木々が色づき、紅葉の名所として知られています。
通常、夜間拝観は行われていませんが、年に一度の「なぐり紅葉まつり(例年11月頃)」などの特別なイベント開催時には、救世大観音のライトアップが実施されることも。
昼間の鮮やかな紅葉も美しいのですが、夜のライトアップは別格。
白く巨大な観音様が、夜の闇の中でスポットライトを浴びて金色や暖色系に輝く様子は、まさに神々しく、ため息がでるほどの美しさです。
観音像は遠くからでも目立つため、その光景は山里の夜空に浮かぶ神秘的な光景となります。
周辺のモミジも同時に照らされることで、荘厳な寺院建築と燃えるような紅葉の、めったに見られないコントラストを楽しめるのが最大の魅力。
静寂な山中で、光に包まれた観音様と紅葉を眺めるひとときは、日頃の忙しさを忘れさせてくれるような、心洗われる感動体験になるでしょう。
なお、イベント開催日時は限られているので、お出かけ前に必ず公式情報を確認して訪れてみてくださいね。
施設名
鳥居観音
住所
埼玉県飯能市上名栗3198
アクセス
【電車】
西武鉄道西武池袋線「飯能駅」、JR八高線「東飯能駅」よりバスで連慶橋バス停下車徒歩5分
【車】
圏央道青梅I.Cより岩倉街道から成木街道を経て、名栗方面へ約30分
圏央道狭山日高I.Cより国道299号線から県道70号線を経て、名栗方面へ約40分
営業時間
9:00~16:00
定休日
水曜日、ほか不定休
入場料
【入山料】
大人(中学生以上):200円
小人(小学生以上):100円
【大観音拝観料】
大人:200円
小人:100円
※土日祝のみ拝観可
駐車場
あり
電話番号
042‐979‐0666
公式HP
鳥居観音
(11)宝登山神社
夜に浮かび上がる紅葉の神域
この投稿をInstagramで見る
埼玉県秩父郡長瀞町に鎮座する宝登山神社は、火災や盗難、その他諸難から守る神として信仰を集める、古くからの歴史と高い格式を備えた神社です。
神域とされる宝登山の麓に位置し、秋になると境内を取り囲むモミジやカエデが一斉に色づきます。
例年11月に開催される紅葉ライトアップでは、朱塗りの社殿や境内の樹木が光に包まれ、昼間とは異なる神秘的な空間が出現。
闇の中で荘厳に浮かび上がる社殿と、周囲を取り囲む深紅や黄金色の紅葉とのコントラストは、神様の領域が光で清められているかのような荘厳さを感じさせます。
静まり返った夜の境内で、ライトアップされた紅葉を眺めながら歩けば、身体だけでなく心まで清められるような深い感動を味わえるでしょう。
ライトアップ期間中の訪問なら、夕方に到着し、少し薄暗くなり始めた頃から竹灯籠の灯りが際立ち始める時間帯を狙うのがおすすめ。
温かい服装を整えて、カメラを携えて、参道をゆったりと歩きながら神域の紅葉を堪能してみてください。
施設名
宝登山神社
住所
埼玉県秩父郡長瀞町長瀞1828
アクセス
【電車】
秩父鉄道秩父本線「長瀞駅」より徒歩約15分
【車】
関越自動車道「花園IC」より国道140号線を秩父方面へ約20分
営業時間
【4月~9月】
8:30~17:00
【10月~3月】
8:30~16:30
定休日
なし
入場料
無料
駐車場
あり
電話番号
0494-66-0084
公式HP
宝登山神社
(12)月の石もみじ公園
詩歌の句碑と紅葉が織りなす幻想的な夜間景観
この投稿をInstagramで見る
埼玉県の紅葉名所、長瀞エリアにある月の石もみじ公園は、俳人・高浜虚子が「ここに我句を留むべき月の石」と詠んだほど、美しい景観を持つ公園です。
この公園では、毎年秋の「長瀞紅葉まつり」のメインイベントとして、大規模な紅葉ライトアップが実施されます。
園内の約50本のモミジが、地面に設置されたLEDライトによって下から照らされ、夜の闇に燃え立つような赤やオレンジ色で浮かび上がります。
この公園には池があるため、天候に恵まれ風が穏やかな夜には、水面にもみじの鮮やかな色彩が映り込む「逆さ紅葉」を見られることも。
光と色彩が水面で揺らめく様子は、筆舌に尽くしがたい幻想的な美しさで、カメラ好きにはたまらないでしょう。
さらに、紅葉鑑賞だけでなく、夜の散策に趣を添えるのが、竹灯籠や参道灯りの演出。
和の情緒あふれる灯りが紅葉とともに回廊のように続き、カメラを手にゆっくり歩きたくなる雰囲気です。
秩父鉄道・上長瀞駅から徒歩約5分という近さなので、仕事帰りに気軽に訪れることもできますよ。
静かに紅葉を楽しみたい方も、写真撮影を目的に訪れたい方も、「昼→夕方→夜」と時間を追って景色が変わるこの公園で、秋の深まりを感じてみてはいかがでしょうか。
施設名
月の石もみじ公園
住所
埼玉県秩父郡長瀞町大字長瀞1417‐1
アクセス
【電車】
秩父鉄道「上長瀞駅」より徒歩約3分
秩父鉄道「長瀞駅」より徒歩約15分
【車】
関越自動車道花園I.Cより国道140号経由で約25分
営業時間
24時間
定休日
なし
入場料
無料
駐車場
あり
電話番号
0494‐66‐3311
※長瀞町観光協会
公式HP
月の石もみじ公園
埼玉で日帰りで紅葉を楽しめるスポットをさらに知りたいという方は、こちらの記事もあわせてチェックしてみてください。
2.紅葉のライトアップを楽しむ工夫3選

ここまで埼玉の紅葉ライトアップスポットを見てきましたが、夜の紅葉鑑賞には、昼間のお出かけとは少し違う準備が必要です。
「感動したけれど、実はすごく寒かった」「渋滞にハマって、ゆっくり見られなかった」なんてことにならないためにも、万全の準備で夜の紅葉狩りに向かいましょう。
ここでは、紅葉のライトアップを快適で楽しいものにするための、ちょっとした工夫を3つご紹介します。
(1)暖かい服装で防寒対策を入念に
紅葉のライトアップを楽しむ上で、一番重要なのが防寒対策です。
昼間はポカポカ陽気でも、日が沈んだ後の山間部や川沿い、公園の夜は、想像以上に気温が下がります。
特に、ライトアップされた紅葉をじっくりと見上げる時間、体が冷え切ってしまうと、せっかくの美しい景色も楽しむ余裕がなくなってしまいますよね。
秩父や長瀞といった山間部のスポットでは、足元から冷気が立ち上るため、下半身を温めるのがポイント。
厚手の靴下やタイツを着用し、さらに裏起毛のパンツやスカートの下にレギンスを重ねるなど、徹底的にガードしましょう。
また、カイロは必須アイテムです。
お腹や背中のほか、足の裏に貼るだけで体感温度がぐっと上がりますよ。
上半身は、体温調節がしやすいように重ね着(レイヤリング)を意識しましょう。
ダウンジャケットや厚手のコートはもちろん、その下にはフリースやセーターを着用し、さらに肌着もヒートテックなどの機能性の高いものを選ぶのがおすすめです。
手袋、マフラー、ニット帽といった三首(首・手首・足首)を覆う小物類も忘れずに。
万全の防寒対策で、寒さに邪魔されることなく、光に包まれた紅葉の絶景を心ゆくまで堪能してくださいね。
(2)混雑を避けたいなら平日の夜がおすすめ
埼玉の紅葉ライトアップスポットは、週末や連休になると、多くの人がその幻想的な景色を求めて訪れます。
特に、人気スポットの駐車場は満車、会場内では立ち止まって写真を撮るのも一苦労、なんてことも。
せっかく幻想的な景色を見に来たのに、人混みで疲れてしまっては残念ですよね。
そんな混雑を避け、ゆったりと紅葉のライトアップを楽しみたい方には、平日の夜が断然おすすめです。
平日なら、ライトに照らされた紅葉を人影に邪魔されることなく、自分のペースでじっくり鑑賞できます。
また、ライトアップの開始直後(点灯時間)を狙うのも一つの手です。
空の色がまだ完全に暗くなりきらないトワイライトタイムは、深い群青色の空と、紅葉の鮮やかな赤がドラマチックに交差する、最もフォトジェニックな時間帯。
多くの人が仕事終わりに到着する前のこの時間を狙うことで、美しい景色をストレスなく撮影することができますよ。
週末しか時間が取れない場合でも、できる限り点灯開始直後か、閉園間際の遅い時間を狙い、人混みを避けて夜の紅葉狩りを楽しみましょう。
(3)周辺の複数の駐車場を確認
夜の紅葉ライトアップ鑑賞で、感動を前にして一番避けたいトラブル、それは駐車場探しと渋滞です。
特に人気のライトアップスポットでは、点灯時間の直前になると、主要な駐車場へ向かう道や、現地のアクセス路が車で溢れかえり、貴重な時間を無駄にしてしまいがちです。
そこで重要なのが、事前に周辺の複数の駐車場情報を確認しておくこと。
メインの観光駐車場だけでなく、少し離れた場所にある臨時駐車場や、ライトアップイベントと連携している公共施設の駐車場など、複数の選択肢を把握しておきましょう。
また、カーナビに頼り切りにならず、渋滞を避けるための迂回ルートや、駐車場から会場までの徒歩での所要時間も把握しておくと安心です。
もしメイン駐車場が満車で入口渋滞が発生していても、慌てずに次の候補地へ向かうことができます。
少し歩くことになっても、夜の冷たい空気に包まれながら、ライトアップ会場へ向かう道すがらの静かな時間もまた、特別な旅の思い出となりますよ。
まとめ
本記事では、公園や渓谷、寺社仏閣、複合施設など、埼玉で紅葉のライトアップが楽しめるスポットを12カ所厳選してご紹介しました。
昼間に見る紅葉の鮮やかさも格別ですが、夜の闇に浮かび上がる紅葉は別世界のような美しさを放ちます。
滝の力強い流れと赤く染まる木々の共演、歴史ある神社の境内を包む荘厳な光、そして自然とアートが融合した幻想的なライトアップなど、それぞれの場所で出会える風景は、一つとして同じものがありません。
光の加減や風の流れ、見る時間帯によっても、その表情は刻一刻と変化します。
都心からアクセスしやすい場所にありながら、これほどまでに多彩で情緒豊かな夜の紅葉を楽しめるのは、埼玉ならではの魅力です。
ぜひこの秋は、今回ご紹介したスポットを訪れて、五感で味わう日本の秋の美しさを堪能してみてください。



