子どもと行きたい!自然観察が楽しめる体験スポット10選

※公開日時点の情報です。
「子どもと一緒に自然を体験できる場所が知りたい」
「自由研究にもなるような自然観察スポットはある?」
そんな思いから、週末や長期休みに親子で出かけられる自然体験を探している方も多いのではないでしょうか。
身近な草花や昆虫、星空のきらめきにふれる時間は、子どもの好奇心を引き出し、大人にとっても心を癒す時間になります。
とはいえ、自然に慣れていないと「どこへ行けば何が見られるのか」「子どもでも楽しめるか」など不安を感じやすいもの。
安全に楽しめて、学びのある場所を選ぶためには、事前にしっかり情報を集めておきたいところです。
本記事では、関東・関西それぞれのエリアから、初心者でも安心して楽しめる自然観察スポットを厳選してご紹介します。
1.関東エリアで自然観察を満喫できるスポット
週末や休みの日、「どこか近場で自然にふれたい」と思ったときに頼れるのが、関東の自然観察スポットです。
都市近郊でありながら、広大な森や草原、湖畔などが広がり、四季折々の植物や昆虫に出会えます。
ここでは、初心者でも楽しめる関東のおすすめ自然体験スポットをピックアップしました。
家族でのお出かけはもちろん、友人同士や一人でのリフレッシュにもぴったり。
観察だけでなく体験や学びも充実しているスポットばかりなので、大人から子どもまで幅広い世代におすすめです。
(1)国営武蔵丘陵森林公園
四季折々の自然と生き物に出会える広大な公園
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国営武蔵丘陵森林公園は、埼玉県滑川町・熊谷市にまたがる、東京ドーム約65個分(約304ha)の広大な国営自然公園です。
1974年に日本で初めて開園した国営公園として、武蔵野の原風景を今に伝える雑木林や湿地、草原が広がり、四季を通じてさまざまな花や野生動物に出会える自然観察の宝庫となっています。
親子での自然体験にもぴったりなこの公園では、「自然観察ビンゴ」や「里山ネイチャー オリエンテーリ ング」など、雑木林を活かした環境学習プログラムが充実。
ゲーム感覚で季節の植物や昆虫について学べる仕掛けがあり、幼児〜小学生の子どもたちに大人気です。
さらに、マガモ、カルガモ、カイツブリ、オシドリ、ウグイスなど、水辺の野鳥を観察できる初心者向けのバードウォッチング会も随時開催されており、親子で気軽に参加できます。
自然とふれあいながら、親子で緑豊かな時間を過ごしに出かけてみてはいかがでしょうか。
施設名
国営武蔵丘陵森林公園
住所
埼玉県比企郡滑川町山田1920
アクセス
【電車】
東武鉄道東上線「森林公園駅」より徒歩約40分
【電車・バス】
JR高崎線「熊谷駅」よりバスで森林公園西口バス停下車徒歩すぐ
東武鉄道東上線「森林公園駅」よりバスで滑川中学校バス停下車徒歩約5分
【車】
関越自動車道東松山I.Cより熊谷方面へ約10分
営業時間
【3~10月】
9:30~17:00
【11月】
9:30~16:30
【12~2月】
9:30~16:00
定休日
不定休(詳細はこちら)
入場料
【入園料金】
大人(高校生以上):450円(500円)
シルバー(65歳以上):210円(250円)
※中学生以下は無料
※()内は2日間通し券の料金
【年間パスポート】
大人:4,500円
シルバー:2,100円
※その他の料金についてはこちら
駐車場
あり
電話番号
0493-57-2111
公式HP
国営武蔵丘陵森林公園
(2)群馬県立自然史博物館
恐竜から現代の生物まで自然の歴史を学べる
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群馬県富岡市にある「群馬県立自然史博物館」は、地球と生命の壮大な物語を体感できる自然史の学びの拠点です。
常設展示は「地球の時代」「群馬の自然と環境」「ダーウィンの部屋」「自然界におけるヒト」「かけがえのない地球」と5つのゾーンで構成され、太古の恐竜から現代の人間社会まで、さまざまな角度から学べる設計になっています。
なかでも目を引くのは、実物大で動くティラノサウルスの模型や、首の長いブラキオサウルス、化石の約7割が本物というカマラサウルスの全身骨格など、迫力満点の恐竜展示。
ガラス張りの「発掘現場コーナー」では、まるで地層の中を歩いているかのようなリアルな体験ができ、子どもも大人も夢中になること間違いなしです。
自由研究のネタ探しにも、週末のお出かけにもぴったり。
親子で発見のワクワクに触れる、思い出に残る一日を過ごしてみてはいかがでしょうか。
施設名
群馬県立自然史博物館
住所
群馬県富岡市上黒岩1674-1
アクセス
【電車】
上信電鉄上信線「上州富岡駅」よりタクシーで約10分
【車】
上信越自動車道「富岡」ICより国道254号線を経由して約7km
営業時間
9:30~17:00
定休日
毎週月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始
入場料
【企画展開催中(7月19日~9月7日、9月13日~12月7日)】
一般:1,000円
大学・高専・高校生:500円
中学生以下:無料
【企画展を開催していない期間(常設展のみ観覧可)】
一般:510円
大学・高専・高校生:300円
中学生以下:無料
駐車場
あり(無料)
電話番号
0274-60-1200
公式HP
群馬県立自然史博物館
子どもにぴったりの自由研究テーマを探したいという方は、こちらの記事もあわせて参考にしてみてくださいね。
(3)メッツァビレッジ
北欧の森をイメージした湖畔の自然体験施設
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自然の中で非日常体験が楽しめる「メッツァビレッジ」は、北欧フィンランド語で“森”を意味する名の通り、湖と緑に囲まれた体験型のフィールド施設です。
無料で入れるこのエリアには、宮沢湖を望む散策路や美しい森が広がり、親子で自然の中を歩けば、北欧の森を冒険しているような気分になります。
親子連れに嬉しいのは、五感を使って自然とふれあえる学びの仕掛けが充実していること。
森の生きものを探しながら歩く「トレジャーハント」や「昆虫標本づくり」、「夜のセミ観察」など、さまざまな自然観察イベントが開催されているので、自由研究のお題探しにも困りません。
スタッフサポートのもとじっくり虫を観察し、名前や習性をスケッチする体験は、好奇心旺盛な子どもにとって刺激的な一日になることでしょう。
季節を問わず楽しめるメッツァビレッジは、遊び・学び・癒しがそろった理想のスポット。
週末は、森の探検と自然観察、そして湖畔での穏やかなひとときを、ぜひ親子でお楽しみください。
施設名
メッツァビレッジ
住所
埼玉県飯能市宮沢327-6
アクセス
【電車】
西武線「飯能駅」から路線バスで13分
(詳しくはこちら)
【車】
圏央道狭山日高I.Cから県道262号線経由約5.4km
圏央道青梅I.Cから県道218号線経由約11km
営業時間
平日:10:00~18:00
土日祝:10:00~19:00
※季節・イベントにより変動あり
定休日
不定休
入場料
無料
※一部有料コンテンツあり
駐車場
あり
電話番号
0570-03-1066
公式HP
メッツァビレッジ
(4)群馬県立ぐんま昆虫の森
生きた昆虫と触れ合える体験型施設
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群馬県桐生市にある「群馬県立ぐんま昆虫の森」は、豊かな里山環境の中で自然とふれあえる、子ども連れの親子に人気の自然観察スポットです。
敷地面積約45ha(東京ドーム10個分)もの広大なフィールドには、雑木林・小川・棚田などが再現され、多様な昆虫や野鳥との出会いが待っています。
園内の中心施設「昆虫観察館」では、亜熱帯の植物に囲まれた温室の中で、日本最大級の蝶・オオゴマダラがひらひらと舞い、世界のカブトムシやクワガタの展示も楽しめます。
天候に左右されずに過ごせるので、雨の日や冬の寒い日でも安心ですよ。
さらに、週末や祝日には「昆虫教室」や「自然観察会」「里山生活体験」「クラフト体験」など、好奇心をくすぐる体験プログラムが盛りだくさん。
虫捕り網や虫めがねの貸し出しもあるので、子どもたちは宝探しをするように夢中で昆虫を探しはじめるはずです。
家族みんなでワクワクの冒険に出かけてみてはいかがでしょうか。
施設名
群馬県立ぐんま昆虫の森
住所
群馬県桐生市新里町鶴ヶ谷460‐1
アクセス
【電車・タクシー】
東武鉄道桐生線「赤城駅」よりタクシーで約10分
上毛電気鉄道上毛線「新里駅」よりデマンドタクシーで約10分
【車】
北関東自動車道伊勢崎I.Cより約25分
関越自動車道赤城I.Cより約45分
営業時間
【4~10月】
9:30~16:30
【11~3月】
9:30~16:00
定休日
月曜日、年末年始(12月27日~1月5日)
※展示入替のための休園日あり
入場料
【入園料】
一般:410円
大学生・高校生:200円
中学生以下:無料
【年間パスポート】
一般:1,560円
大学生・高校生:780円
家族パスポート:3,130円
駐車場
あり
電話番号
0277‐74‐6441
公式HP
群馬県立ぐんま昆虫の森
(5)ヘブンスそのはら
標高原で四季折々の樹木を観察できる
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国営自然公園のような趣を持つ「ヘブンスそのはら」は、長野県阿智村にある標高1,400mの高原リゾートです。
園原ICからすぐの場所にある全長2,500mのロープウェイで山頂へ向かえば、澄み切った空気と鳥のさえずりに包まれながら、四季折々の美しい自然が迎えてくれます。
春には水芭蕉やササユリ、夏は色とりどりのベゴニアが咲き誇り、秋には紅葉と幻想的な雲海、冬は樹氷と真っ白な雪景色。
一年を通して、感動の風景に出会えるのも魅力のひとつです。
親子で訪れるなら、「こどモリ〜山の上のアスレチック〜」がおすすめ。
木製のトリム遊具や自然体験が融合したこの冒険エリアでは、子どもたちが全身を使って思いきり遊べます。
秘密基地のようなログハウス、大きなブランコ、スリル満点の吊り橋など、わくわくする仕掛けが盛りだくさんで、自然の中で冒険心を刺激しながらのびのびと遊ぶ力が育まれます。
この夏は、ぜひヘブンスそのはらで心に残る一日を楽しんでみてください。
施設名
ヘブンスそのはら
住所
長野県下伊那郡阿智村智里3731-4
アクセス
【車】
中央自動車道 園原I.Cより5分
営業時間
【上りゴンドラ】
17:00~20:00
(12月~3月は18:00~19:30)
定休日
メンテナンス期間は休業(詳細はこちら)
入場料
季節ごとに変動します(詳細はこちら)
駐車場
あり
電話番号
0265-44-2311
公式HP
ヘブンスそのはら
夏休みに小学生と楽しめるスポットをもっと知りたい方は、こちらの記事もあわせて参考にしてみてくださいね。
2.関西エリアで自然観察を楽しめるスポット
関西エリアにも、親子で自然にふれられる体験スポットが充実しています。
植物園や昆虫館、星空観測の名所など、季節ごとに異なる発見があり、子どもの探究心を刺激してくれる場所ばかり。
ここでは、関西で自然観察を楽しめるおすすめスポットをご紹介します。
週末のおでかけや自由研究の題材探しにもぴったりなので、ぜひ参考にしてみてください。
(1)京都府立植物園
12万本の植物が織りなす四季の美しさを堪能
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京都府立植物園は、1924年に日本初の公立総合植物園として開園し、広さ約24haに渡って約12,000種、12万本もの植物が育まれる緑の大冒険場です。
春の桜やチューリップ、夏のひまわり、秋の紅葉、冬のツバキと、季節ごとの彩りが美しく、大芝生地では子どもたちが元気に駆けまわる姿も見られます。
ここに訪れたらぜひ立ち寄りたいのが、日本最大級の観覧温室。
総面積約4,694㎡、最大高さ14.8mの回遊式温室は、「砂漠サバンナ室」「ジャングル室」「高山植物室」など計8室構成で、一年を通して熱帯から乾燥帯、高山帯といった多様な植生を楽しめます。
国内初展示や初開花の珍しい植物も多く、 植物を巡って世界一周をしているかのようなワクワク感が味わえますよ。
また、図鑑や絵本が揃う「きのこ文庫」や、遊具が整備された「未来くん広場」もあり、子どもが遊びながら自然に親しめる工夫が充実しています。
週末や休日の自然観察に、ぜひ訪れてみてください。
施設名
京都府立植物園
住所
京都府京都市左京区下鴨半木町
アクセス
【電車】
京都市営地下鉄「北山駅」よりすぐ
【車】
名神高速道路「京都南」ICまたは「京都東」ICより京都市内北山方面へ約30分
営業時間
9:00~17:00(入園は16:00まで)
※観覧温室開室は10:00~16:00(入室は15:30まで)
定休日
ー
入場料
【入園料】
一般:500円
65歳以上、高校生:250円
中学生以下:無料
駐車場
あり
電話番号
075-701-0141
公式HP
京都府立植物園
ほかにも、夏に咲く美しいひまわりを見に行きたいという方は、こちらの記事もあわせて参考にしてみてくださいね。
(2)箕面公園昆虫館
関西最大級の昆虫展示で自然の神秘を発見
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箕面公園昆虫館は、大阪・箕面山の豊かな森に抱かれた「明治の森箕面国定公園内」にある箕面公園昆虫館は、70年以上にわたり、昆虫の魅力を多角的に伝えてきた関西屈指の自然観察スポットです。
なかでも目を引くのが、熱帯系の蝶が舞う「放蝶園」。
オオゴマダラをはじめとするカラフルな蝶たちが優雅に飛び交い、運がよければ肩に止まってくれるかもしれません。
館内には、カブトムシやクワガタといったおなじみの昆虫から、珍しい南方系の種までそろった標本展示も充実しており、そのリアルな姿に好奇心いっぱいの子どもたちも思わず目を輝かせることでしょう。
さらに、虫の足や触角の構造を間近で観察できる企画展示もあり、「虫ってこんなに複雑なんだ」という驚きが、自由研究のヒントになるかもしれません。
関西で自然と学びの週末を過ごすなら、ぜひ訪れてほしい体験スポットです。
施設名
箕面公園昆虫館
住所
大阪府箕面市箕面公園1-18
アクセス
【電車】
阪急「箕面駅」より約15分
営業時間
10:00〜17:00(最終入館受付は16:30)
定休日
毎週火曜日(祝日の場合は翌平日)/年末年始(12月29日~1月3日)
※箕面市に暴風警報や土砂災害警戒情報が発令された時は臨時閉館
入場料
高校生以上:280円
中学生以下:無料
駐車場
なし(近隣に有料パーキングあり)
電話番号
072-721-3014
公式HP
箕面公園昆虫館
(3)大台ヶ原
紀伊半島の屋根で天の川が見える絶景星空スポット
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奈良・三重の県境に広がる標高約1,700mの「大台ヶ原(おおだいがはら)」は、日本百名山のひとつに数えられ、関西屈指の自然観察スポットとして知られています。
ユネスコの生物圏保護区にも登録され、特別天然記念物の原生林が広がるこのエリアは、手つかずの自然に出会える貴重なエリアです。
家族でのハイキングにおすすめなのが、ビジターセンターからスタートする「東大台コース」。
手入れされた歩きやすい道には植物ガイドや案内板が整備されており、ブナやトウヒの森、苔に包まれた幻想的な風景の中で、自然のさまざまな種類を楽しく学べます。
道中には、断崖絶壁から空にせり出す「大蛇嵓(だいじゃぐら)」や、開けた視界が気持ちいい正木峠など、子どもたちと一緒に驚きの声をあげたくなるような絶景スポットも満載です。
自然がまるごと教材になる大台ヶ原で、親子で冒険に出かけてみませんか。
施設名
大台ヶ原
住所
奈良県吉野郡上北山村大台ヶ原山
アクセス
【電車】
近鉄南大阪線「橿原神宮前駅」よりバスで166分
営業時間
9:00~17:00(大台ヶ原ビジターセンター)
定休日
ー
入場料
ー
駐車場
ー
電話番号
074-683-0312(大台ヶ原ビジターセンター)
公式HP
大台ヶ原
(4)神戸市立森林植物園
六甲山系の豊かな森で山地植物を観察
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神戸の山あいに広がる「神戸市立森林植物園」は、1940年に開園された歴史と自然のハーモニーを楽しめる巨大な樹木植物園です。
園内は「北アメリカ」「ヨーロッパ」「アジア」「日本」など原産地別にゾーンが分かれ、日本と世界の森を巡るように散策できるのが魅力。
およそ1,200種(うち約500種は外国産)の木々が、自然に近い姿でのびのびと植えられています。
さらに、子どもから大人まで思いっきり遊べるエリアも充実しており、ネット遊具やターザンロープが設置された「ぼうけんの丘」、ちびっこ向けの「ちびっこ広場」、広々した「多目的芝生広場」など、年齢に応じた遊び場が整っており、家族みんなで楽しめます。
自然の中で遊びながら、バランス感覚や体力、探究心を育てる体験は、まさに遊びながら学ぶが叶う場所。
自由研究のテーマ探しにもぴったりで、週末のお出かけ先としてイチ押しのスポットです
施設名
神戸市立森林植物園
住所
兵庫県神戸市北区山田町上谷上字長尾1-2
アクセス
【電車】
神戸電鉄「北鈴蘭台駅」よりバスで約10分
【車】
阪神7号北神戸線「箕谷」ICより約10分
営業時間
9:00~17:00(入園は16:30まで)
定休日
毎週水曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月29日~1月3日)
入場料
大人(高校生以上):300円
小人(小・中学生):150円
駐車場
あり(有料)
電話番号
078-591-0253
公式HP
神戸市立森林植物園
(5)みさと天文台
和歌山の山間部で本格的な天体観測を体験
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みさと天文台は、和歌山県紀美野町の標高430mの山頂に位置し、大阪から車で約2時間とほど近い天文台です。
人工光が届かない暗闇が広がる環境のおかげで、新月の夜には肉眼で天の川がくっきりと眺められる奇跡の星空スポットとして知られています。
施設最大の魅力は、口径105cmという大型反射望遠鏡による本格的なスターウォッチング。
専門スタッフによる「星空ツアー NeXT」では、星の見どころをわかりやすく解説してもらえるので、子どもの興味がどんどん膨らむこと間違いなしです。
また、土日・祝日昼間には、プラネタリウムのライブ解説や3Dシアター、全天周映画上映などのプログラムもあり、天候に左右されず宇宙へのワクワクを味わえます。
予備知識ゼロからでも、「宇宙ってすごい」を肌で感じられるみさと天文台に、親子で足を運んでみてはいかがでしょうか。
施設名
みさと天文台
住所
和歌山県海草郡紀美野町松ケ峯180
アクセス
【車】
阪和自動車道「海南東」ICより車で国道370号線利用
営業時間
催しにより異なります(詳細はこちら)
定休日
月曜日、火曜日(祝日に当たる場合は翌日)、年末年始
入場料
催しにより異なります(詳細はこちら)
駐車場
あり
電話番号
073-498-0305
公式HP
みさと天文台
星がきれいに見える場所を探している方は、こちらの記事もあわせて参考にしてみてくださいね。
3.自然観察に行くときに気をつけたい5つのポイント
自然を楽しむうえで欠かせないのが、事前の準備と安全への配慮です。
「服装はこれでいいかな?」「危険な生きものっているの?」「何を持っていけば安心?」など、出発前に気になることは意外と多いもの。
せっかくの自然体験が、ケガやトラブルで台無しにならないよう、親子でしっかり確認しておきましょう。
ここでは、自然観察に出かける際におさえておきたい5つのポイントをご紹介します。
(1)動きやすくケガを防ぐ!自然観察に適した服装の選び方
子どもたちが自然の中で活発に動き回ることを考えると、服装選びは最も重要なポイントの一つです。
まず、基本となるのは動きやすいこと。
身体を締め付けず、しゃがんだり跳んだりしても突っ張らない素材を選びましょう。
ジーンズのような厚手の生地は動きを妨げ、汗をかくと乾きにくいため、伸縮性のあるトレッキングパンツや動きやすい素材のズボンがおすすめです。
また、草むらや林道では、枝や虫との接触が避けられないため、肌を露出しない長袖・長ズボンを選びましょう。
このほか、靴は滑りにくく、足首を保護できるハイカットのトレッキングシューズやスニーカーが理想的です。
サンダルやクロックスは、小石が入ったり、足をぶつけたりする危険があるため絶対に避けてください。
しっかり準備して、のびのびと観察を楽しみましょう。
(2)持ち物は観察道具と安全グッズを準備
自然観察をより楽しむためには、目的に合った道具と、安全を守るためのグッズを忘れずに準備しておきましょう。
まず観察用には、虫めがねや双眼鏡、図鑑、スケッチブックなどがあると便利です。
気になった生きものをじっくり観察したり、絵に残したりすることで、子どもの探究心も自然と高まります。
安全面では、帽子・日焼け止め・虫除けスプレーに加えて、絆創膏や消毒液などの簡単な救急セットを持参すると安心です。
また、突然の雨や朝露に備えてレインコートやタオル、飲み物も必需品。
荷物は両手が空くリュックにまとめるのがおすすめです。
あると便利なものをしっかりそろえておくことで、親子ともに快適な自然体験ができますよ。
(3)マムシ・スズメバチなど危険な生き物への注意と対策
自然の中には、子どもにとって危険な生き物も生息しています。
特に注意が必要なのが、マムシやスズメバチです。
マムシは毒蛇で、噛まれると激しい痛みや腫れを引き起こし、重症化することも。
草むらや落ち葉の下、石垣の隙間などに潜んでいることが多いため、安易に草むらに立ち入らない、石の下などに手を入れないことが重要です。
万が一、マムシに遭遇しても、刺激せずそっとその場を離れましょう。
また、スズメバチは非常に攻撃性が高く、刺されると激しい痛みだけでなく、アナフィラキシーショックを引き起こし、命に関わる場合もあります。
黒い色に反応しやすいと言われているため、自然観察の際は白っぽい服装を心がけましょう。
ハチの巣を見つけても、決して近づいたり、棒でつついたりしてはいけません。
もしハチが近づいてきた場合は、手で払うなどの刺激を与えず、低い姿勢でゆっくりとその場を離れてください。
(4)天候と季節に合わせて計画を立てる
自然の中での活動は、天候や季節の影響を大きく受けます。
そのため、出かける前には必ず天気予報をチェックし、無理のないスケジュールを立てることが大切です。
雨が降ると足元が滑りやすくなるほか、虫の活動も変化するため、観察しにくくなることがあります。
雨具や替えの靴下など、備えも忘れずに。
また、季節によって見られる動植物も変わってきます。
春は草花や蝶、夏は昆虫、秋は落ち葉や木の実、冬は野鳥観察など、時期に合わせた楽しみ方を知っておくと、自然体験がいっそう充実します。
「何を見に行くか」を明確にし、気候や時間帯を考慮した計画を立てることで、より安全で有意義な一日を過ごせるでしょう。
(5)動植物を傷つけない・持ち帰らない!自然環境を守るマナー
自然観察を楽しむうえで大切にしたいのが、自然への思いやりです。
「きれいだから」「かわいいから」といって、花を摘んだり虫を持ち帰ったりすることは控えましょう。
生きものたちは、その場所で生きているからこそ意味があり、人の手で持ち帰ってしまうと生態系のバランスが崩れる原因にもなります。
特に保護区域や公園では、採集が禁止されていることもありますので、看板やルールをしっかり確認し、現地の決まりを守って行動することが大切です。
当然、生きもののいる場所を荒らしたり、大声を出して驚かせたりする行為もやめましょう。
子どもにとって自然は大きな学びの場ですが、同時に守るべきものでもあります。
マナーを守って楽しむことで、自然との心地よい関わり方を親子で学んでいけると素敵ですね。
まとめ
自然観察は、身近な草花や昆虫、夜空の星々にふれることで、子どもの感性や探究心を育む貴重な体験になります。
関東・関西には、初心者でも安心して楽しめるスポットが数多くあり、週末のお出かけや夏休みの自由研究にもぴったり。
親子で自然の中を歩きながら、「これは何?」「どうしてこうなってるの?」と話し合う時間そのものが、豊かな学びの場になるはずです。
事前に服装や持ち物、安全対策をしっかり整えておけば、より充実した自然体験につながるでしょう。
今回ご紹介したスポットや準備のポイントを参考にしながら、ぜひ自然とのふれあいを通じた、心に残る時間を楽しんでみてください。