関東でデジタルアートを鑑賞できるスポット5選!デジタルアートの概念も解説
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「デジタルアートって具体的にどんなもの?」
「デジタルアートを見ることができる施設はどこにあるの?」
デジタルアートについて調べている方の中には、具体的にどんな芸術分野なのか気になっている方もいるのではないでしょうか。
デジタルアートは、新たな表現方法として芸術の分野で担う領域が拡大しつつあります。
また、著名なアーティストが制作に携わるなど、注目度も増してきているのです。
本記事では、デジタルアートの種類や観賞できる施設等についてご紹介します。
この記事を読めば、デジタルアートについて詳しく知ることができ、新たなジャンルのアートを楽しめるようになりますよ!
1.デジタルアートとは
デジタルアートとは、パソコンなどのデジタルデバイスを利用して作られたアート作品のことです。
アートといえば、絵画や彫刻などの美術品のイメージが定着していますが、近年新たな技術を利用して作られた現代アートにも注目が集まっています。
基本的に、アートは作者のイメージを元に1から作られるのが一般的ですが、デジタルアートは写真等の既存の素材を加工し、それを利用して作られたものも含まれる点が特徴です。
また、イラストや絵画だけでなく、映像や音楽、ゲームなどのジャンルでも作品が展開されています。
たとえば、プロジェクションマッピングがデジタルアートの代表例です。
普段何気ない場所で目にしているものがデジタルアートであることもあるので、意外と身近な存在でもあります。
従来、デジタルアートと言えば簡単に複製・頒布ができてしまうことから、アートとしての価値が低いと捉えられがちでした。
しかし、「NFT」と呼ばれる技術が登場したことにより、その評価は一変しました。
「NFT」とは非代替性トークンと呼ばれるもので、固有のIDが割り振られることによって、ほかのものと識別することが可能な技術です。
そのため、デジタルアートに「NFT」を紐づけることによって、唯一性やオリジナリティを付与することが可能となり、従来のアートと同じく独自性を示すことができるようになったのです。
これによって、デジタルアートに対する評価が見直され、デジタルアートを創作活動の場とするアーティストも増加傾向にあります。
なお、デジタルアートに関する創作活動は活発であり、主に以下のような分類があります。
種類 | 特徴 |
プロジェクションマッピング | 建物などにCGを投影すること |
デジタルイラストレーション | デジタルツールで描かれたイラスト作品のこと |
デジタル絵画 | アナログな絵画の手法をコンピュータデバイスを介して描かれた絵画のこと |
デジタル写真 | デジカメで撮影した写真やデジタルデバイスで加工した写真のこと |
VFX | 映像作品にCGなどを合成・加工すること |
ゲームデザイン | コンピュータゲーム用に作成されたデザインのこと |
電子音楽 | 電子楽器を用いてつくられた音楽のこと |
アルゴリズムアート | コンピュータプログラムのアルゴリズムのみによって生み出された作品のこと |
アートそのものにさまざまな手法があるように、デジタルアートもたくさんの手法によって生み出すことが可能である点を押さえておきましょう。
2.関東でデジタルアートを鑑賞できるスポット5選
関東には、デジタルアートを観賞できるスポットがいくつかあります。
本記事では、特におすすめの施設を5か所ピックアップしました。
- 森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス
- リトルプラネット ダイバーシティ東京 プラザ
- 動き出す浮世絵展 TOKYO
- チームラボプラネッツ
- マクセル アクアパーク品川
順にご紹介します。
(1)森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス
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森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレスは、アート集団「チームラボボーダレス」が手掛けるデジタルアートミュージアムです。
会館からわずか1年で世界160以上の国・地域から約230万人の動員を達成しており、世界中から注目を集めています。
鑑賞する人の動作にあわせてアートが変動し、自分もアートの一部になったかのような不思議な体験をすることができる点が魅力です。
さまざまな色と光が合わさり、幻想的な世界を堪能することができます。
施設名 | 森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス |
住所 | 東京都港区虎ノ門5丁目9 麻布台ヒルズ ガーデンプラザB B1 |
アクセス | 【電車】 東京メトロ日比谷線「神谷町駅」より徒歩2分 東京メトロ南北線「六本木一丁目駅」より徒歩9分 |
営業時間 | 9:00~21:00 |
定休日 | 1月21日、2月19日、2月20日、2月25日、3月11日 |
入場料 | 【エントランスパス(入場時間指定あり)】 大人(18歳以上):3,600円~ 中学生・高校生:2,800円~ 子ども(4~12歳):1,500円~ 3歳以下:無料 ※現地購入の場合、上記の価格に別途200円の追加料金がかかります 【フレキシブルパス(入場時間指定なし)】 大人/子ども:12,000円~ |
駐車場 | あり |
電話番号 | 03‐6230‐9666 ※代表電話番号 |
公式HP | 森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス |
(2)リトルプラネット ダイバーシティ東京 プラザ
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リトルプラネット ダイバーシティ東京 プラザは、「遊びが学びに変わる」がコンセプトのこどもの創造力を鍛える次世代型のテーマパークです。
キッズデザイン賞を獲得したAR砂遊びをはじめ、3Dレーシングやデジタルボールプールなど体験型のアトラクションが充実しています。
また、ワークショップも開催されており、フィギュアやライトなどオリジナルグッズを作ることも可能です。
ショップでは、知育系パズルや知育玩具などを販売しているので、こどもにデジタルアートを体験させたい方におすすめします。
施設名 | リトルプラネット ダイバーシティ東京プラザ |
住所 | 東京都江東区青梅1‐1‐10 ダイバーシティ東京プラザ5F |
アクセス | 【電車】 東京臨海高速鉄道りんかい線「東京テレポート駅」より徒歩3分 新交通ゆりかもめ「台場駅」より徒歩5分 |
営業時間 | 【平日】 11:00~20:00 【土日祝】 10:00~21:00 |
定休日 | ダイバーシティ東京プラザに準ずる |
入場料 | 【年会費】 600円/1家族 ※ご利用の際には会員登録が必要です 【平日】 おとな(18歳以上):(30分)700円 (60分)800円 ※延長15分100円 中学生・高校生/幼児(2、3歳):(30分)500円 (60分)1,000円 ※延長15分300円 こども(4~12歳):(30分)700円 (60分)1,200円 ※延長15分300円 【土日祝】 おとな:(30分)960円 (60分)1,100円 (90分)1,200円 ※延長15分150円 中学生・高校生/幼児:(30分)720円 (60分)1,400円 (90分)1,900円 ※延長15分400円 こども:(30分)960円 (60分)1,600円 (90分)2,200円 ※延長15分400円 |
駐車場 | ― |
電話番号 | 03‐5962‐1514 |
公式HP | リトルプラネット ダイバーシティ東京プラザ |
(3)動き出す浮世絵展 TOKYO
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動き出す浮世絵展 TOKYOは、浮世絵をデジタルアートにした作品を堪能できる体験型のデジタルアートミュージアムです。
葛飾北斎や歌川広重など世界的な浮世絵師の作品300点以上をもとにした3DCGアニメーションやプロジェクションマッピングを楽しむことができます。
デジタル展示だけでなく、江戸時代に刷られた著名な浮世絵や復刻版の浮世絵も展示されていて、浮世絵の歴史を学ぶことも可能です。
ダイナミックに躍動する没入型アートも多いので、遊び感覚で浮世絵を知ることができます。
施設名 | 動き出す浮世絵展 TOKYO |
住所 | 東京都品川区東品川2丁目6‐4 寺田倉庫G1ビル |
アクセス | 【電車】 東京臨海高速鉄道りんかい線「天王洲アイル駅」より徒歩4分 東京モノレール羽田空港線「天王洲アイル駅」より徒歩5分 |
営業時間 | 【令和6年12月21日~令和7年3月31日】 9:30~20:00 |
定休日 | 期間中無休(12月31日、1月1日のみ休業) |
入場料 | 大人:2,700円 学生(高・大・専門):1,900円 子ども(4歳以上中学生以下):1,200円 シニア(65歳以上):2,500円 ※3歳以下は無料 |
駐車場 | なし(近隣にパーキングあり) |
電話番号 | 070‐6432‐7461 ※会場事務局 |
公式HP | 動き出す浮世絵展 TOKYO |
(4)チームラボプラネッツ
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チームラボプラネッツは、アートと一体となることで楽しむことができる体験型のアートミュージアムです。
施設内は「水に入るミュージアム」と「花と一体化する庭園」の2つのエリアに分かれており、各エリアで動きにあわせて変化するアートを体験することができます。
特に水に入るミュージアムはこどもに人気で、神秘的なアート空間を堪能できるのが魅力です。
パブリックスペースでは、話題になっているヴィーガンラーメンを食べることもできます。
施設名 | チームラボプラネッツ |
住所 | 東京都江東区豊洲6-1-16 |
アクセス | 【電車】 ゆりかもめ東京臨海新交通臨海線「新豊洲」駅より徒歩1分 ゆりかもめ東京臨海新交通臨海線「市場前」駅・豊洲市場より徒歩5分 |
営業時間 | 9:00~22:00 |
定休日 | 不定休 |
入場料 | 【平日】 大人(18歳以上):3,800円 中学生・高校生:2,800円 子ども(4歳~12歳):1,500円 3歳以下:無料 【土日祝・特別期間】 大人(18歳以上):4,200円 中学生・高校生:2,800円 子ども(4歳~12歳):1,500円 3歳以下:無料 特別期間:4月30日(火)~5月2日(木)※2024年の場合 |
駐車場 | 会場専用の駐車場なし |
電話番号 | なし |
公式HP | チームラボプラネッツ |
(5)マクセル アクアパーク品川
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マクセル アクアパーク品川は、東京都港区品川プリンスホテルの敷地内にある最先端の水族館です。
プロジェクションマッピングなどの最先端技術を使った演出が圧巻で、海の生物たちのイキイキした姿を見ることができます。
時間帯によって演出も変わり、約350種の生き物たちの魅力を知ることができる点が魅力です。
LEDの光と音楽に包まれたメリーゴーランドや巨大海賊船のアトラクションもあるので、こどもを思い切り遊ばせることもできます。
施設名 | マクセル アクアパーク品川 |
住所 | 東京都港区高輪4‐10‐30 高輪プリンスホテル内 |
アクセス | 【電車】 JR山手線・京浜東北線「品川駅」より徒歩約2分 |
営業時間 | 10:00~20:00 |
定休日 | ― |
入場料 | 【入場券(当日・前日)】 おとな(高校生以上):2,500円 小・中学生:1,300円 幼児(4歳以上):800円 【年間パスポート】 おとな:4,800円 小・中学生:2,500円 幼児:1,500円 |
駐車場 | あり |
電話番号 | 03‐5421‐1111 |
公式HP | マクセル アクアパーク品川 |
3.デジタルアートを楽しむコツ
デジタルアートを楽しむポイントがいくつかあります。
主なコツは以下のとおりです。
- 体験型施設を利用する
- 映えスポットを探す
- 最先端技術を経験する
順にご紹介します。
(1)体験型施設を利用する
デジタルアートを楽しむなら、体験型施設を利用しましょう。
従来のアートは観賞することを楽しむものでしたが、デジタルアートは作品世界に入り込むことができ、五感で堪能できるようになります。
実際に自分でアート作品を動かすことができるものも増えているので、作品に対する印象が深くなり、思い出として強く残る可能性が高いです。
また、自分自身の姿やしぐさがアート作品の一部となるような体験ができるしかけがある場合もあります。
アートと一体化するような貴重な体験ができるため、あらかじめ情報収集もしておきましょう。
(2)映えスポットを探す
映えスポットを探すことで、一層楽しさが増します。
一般的な美術品に関しては、著作権等の問題で撮影が禁止されているものが多いです。
しかし、デジタルアートはSNSが普及した時代にあわせて発展したものであり、SNSで拡散してもらうことを踏まえた上で、撮影が許可されている傾向があります。
自身が体験したアートをSNSに投稿して、コミュニティ間で交流を図るのも1つの楽しみ方です。
(3)最先端技術を経験する
デジタルアートは技術の発展に伴って進化しているので、せっかくなら最先端技術を経験してみましょう。
たとえば、バーチャルの世界観でアートを楽しむために、ARやVR技術が活用されているものがあります。
最先端技術を経験することで新たな発見につながり、貴重な思い出として残せる点が魅力です。
4.埼玉でデジタルアートを楽しむならメッツァビレッジもおすすめ
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メッツァビレッジは、北欧のライフスタイルやアウトドアを楽しめる複合施設です。
宮沢湖と森林が織りなす自然豊かなこの地に「ハイパーミュージアム飯能」がオープンし、いまだかつてないアート体験を発信する拠点となります。
「ハイパーミュージアム飯能」は、2025年3月オープン予定の現代アートを体験できる現代美術館です。
開発型の新美術館で、既存発想の作品ではなく、ぶっとんだ感性をもとに生み出された現代アートを展開していきます。
デジタル技術を駆使した新たな可能性を見出すことで、今後のアート体験の拡張を目指していくのが強みです。
また、さまざまなアーティストとコラボしながら、「子どもと遊び」をテーマとするワークショップも定期的に実施し、ワクワクするような体験を提供していきます。
オンラインでの展示やメタバースの開拓、さらにはARやVRなどを活用したアート体験の時空の拡張を目指すだけでなく、野外展示や体験型のワークショッププログラムなどにも積極的に挑戦。
デジタルと自然の2つの価値観を調和させるアート作品の創出を目指していきます。
詳細はこちらをご覧ください。
施設名 | ハイパーミュージアム飯能 |
住所 | 埼玉県飯能市宮沢327-6 |
アクセス | 【電車・バス】 西武池袋線「飯能駅」下車後、西武池袋線「飯能駅北口」1番乗場より「メッツァ」行き直通バス(国際興業・西武バス・イーグルバス運行)及び「メッツァ経由武蔵高萩駅」行き路線バス(イーグルバス運行)、メッツァ停留所下車 【車の場合】 圏央道狭山日高インターチェンジから県道262号線経由約5.4km 圏央道青梅インターチェンジから県道218号線経由約11km |
営業時間 | 10:00~17:00 ※入館は閉館の 30 分前まで |
定休日 | 不定休 |
入場料 | 【前売りチケット】 大人:1,000円 小人(4歳~高校生):500円 【当日チケット】 大人:1,200円 小人(4歳~高校生):700円 |
駐車場 | あり |
電話番号 | 0570-03-1066 |
公式HP | ハイパーミュージアム飯能 |
まとめ
絵画や彫刻などの作品を観賞するのが一般的でしたが、近年はデジタルアートへの注目が集まっています。
身近なものでいえば、プロジェクションマッピングが代表例です。
デジタルアートは、あらゆる可能性を秘めており、実際に目にすることで感動体験をすることもできます。
今回紹介した施設はデジタルアートに力を入れており、利用することで貴重な経験になるのでおすすめです。
アートの楽しみ方の1つとして定着しつつあるので、デジタルアートに興味を持っている方は、ぜひ利用してみましょう。