【2025年版】美術館のおすすめ企画展一覧|展覧会の魅力とは?

※公開日時点の情報です。

「子どもをアートに触れさせたいけれど、美術館は静かにできるか心配」

「週末デート、いつもと違う特別な体験がしたいな」

親子やカップルでのおでかけ先に美術館を選びたいものの、楽しんでもらえるか分からず不安という方も多いのではないでしょうか。

近年の美術館は、展示を眺めるだけでなく体験を重視したものが増えています

光や音を使った演出や、こどもが参加できるワークショップ、写真映えする仕掛けなどが用意され、親子やカップルでも気軽に楽しめるでしょう。

さらに、企画展は期間限定で開催されるため、そのときにしか体験できない特別感も魅力です。

この記事では、2025年に開催予定の企画展の中から、8つを厳選してご紹介します。

1.家族で楽しめる!美術館で開催される「企画展」の魅力とは?

美術館で開催される企画展の最大の魅力は、普段触れることのない体験を、親子・カップル・友人と共有できることです。作品のテーマや演出が期間ごとに変わるため、同じ美術館であっても訪れるたびに新しい発見があります

例えば、自然や宇宙をテーマにした展示なら、こどもが科学や環境問題に関心を持つきっかけになるかもしれません。

版画や工作体験ができる企画展なら手を動かす楽しさを味わいながら表現力を育めます。

美術館というと静かに鑑賞する場所というイメージがある方も多いでしょう。

しかし、近年の企画展は、むしろこどもまで楽しめるように設計された体験型展示が増えています

親も一緒に体験することで、学びながら楽しめる時間が家族の特別な思い出となるでしょう。

2.【2025年版】親子やカップルで楽しめる美術館のおすすめ企画展8選

全国の美術館では、家族連れやカップルにおすすめの企画展が目白押しです。

幻想的な空間に没入できる展示や、親子で参加できるワークショップ型展示、歴史を学びながら感性を育む展覧会まで幅広くそろっています。

芸術に詳しくない方やこどもが退屈しないか心配な方も安心できる内容が多く、むしろ一緒に夢中になれる時間を過ごせます。

数多くの企画展の中から、特におすすめの企画展を8つご紹介します。

【2025年版】美術館のおすすめ企画展8選

  1. THE WHISPERING GARDEN|ハイパーミュージアム飯能
  2. 森へ行こう。草木虫魚のコトダマと遊ぼう|ハイパーミュージアム飯能
  3. 版画ってアートなの?|町田市立国際版画美術館
  4. ピカソの人物画|国立西洋美術館
  5. WALL MUSEUM|松坂屋美術館
  6. 時代のプリズム:日本で生まれた美術表現 1989-2010|国立新美術館
  7. 高畑勲展 ―日本のアニメーションを作った男。|麻布台ヒルズギャラリー
  8. つくるよろこび 生きるためのDIY|東京都美術館

(1)THE WHISPERING GARDEN|ハイパーミュージアム飯能

 

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THE WHISPERING GARDENは、画家・絵本作家 junaida(ジュナイダ) の作品世界に浸れる特別な展覧会です。junaidaは緻密で幻想的な絵を描き物語性あふれる作品で国内外から注目を集めており、絵本「怪物園」「世界」「ここはおうち」、詩画集「ともしび」などを手がけ、幅広い世代から支持されています。

本展では、2023年〜2025年に制作された原画から、初公開を含む約90点を展示。

福山雅治さんの楽曲「クスノキ-500年の風に吹かれて-」のアニメーション原画や、スピッツの草野マサムネさんと共作した歌画本「ひみつストレンジャー」の原画、谷川俊太郎さんとの絵本「ここはおうち」の原画など、コラボレーション作品も一堂に会します。

また、絵本「世界」や詩画集「ともしび」の原画も展示され、junaidaの現在進行形の創作を体感できます。

展示空間には、作品世界を引き立てる演出が施され、ただ鑑賞するだけでなく絵の中に入ったような感覚を楽しめるのも特徴です。

幻想的な世界観は大人にとって心を癒やすひとときとなり、絵本原画はこどもにとっても親しみやすい題材なので、親子で一緒に楽しめます。

THE WHISPERING GARDENについて詳しくはこちらをご覧ください。

【会期:2025年9月7日~11月9日】

施設名 ハイパーミュージアム飯能
住所 埼玉県飯能市宮沢327-6
アクセス 【電車】
西武線「飯能駅」から路線バスで13分
詳しくはこちら
【車】
圏央道狭山日高I.Cから県道262号線経由約5.4km
圏央道青梅I.Cから県道218号線経由約11km
営業時間 10:00~17:00
※入館は閉館の 30 分前まで
定休日 不定休
※「THE WHISPERING GARDEN」開催中は無休
入場料 【前売りチケット】
おとな:1,000円
こども(4歳~高校生):500円
【当日チケット】
おとな:1,200円
こども(4歳~高校生):700円
駐車場 あり
電話番号 0570-03-1066
公式HP ハイパーミュージアム飯能

(2)森へ行こう。草木虫魚のコトダマと遊ぼう|ハイパーミュージアム飯能

 

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児嶋 啓多(@keitakojima_ab)がシェアした投稿

ハイパーミュージアム飯能では、ARアーティストの児嶋啓多さんによる「森へ行こう。草木虫魚のコトダマと遊ぼう」も開催されています。

来場者は入館時に専用フライヤーを受け取り、マップに記されたスポットを巡りながらQRコードをスキャします。

スマートフォンの画面上には「草」「木」「虫」「魚」「花」といった漢字がキャラクター化された「コトダマ」となってアニメーションで登場し、背景と一緒に写真撮影ができます。

まるで森そのものがアートの舞台になるような体験は、普段の美術館では味わえない新鮮な魅力です。

また、森の中で5種類の「コトダマ」を見つけるとステッカーがもらえる仕掛けもあり、こどもたちは宝探しのような感覚で楽しめます

自然とデジタルが融合した遊び心あふれる体験は、子どもの好奇心を刺激し家族の思い出づくりにもぴったりです。

【会期:2025年3月15日~】

森へ行こう。草木虫魚のコトダマと遊ぼうについて詳しくはこちらをご覧ください。

施設名 ハイパーミュージアム飯能
住所 埼玉県飯能市宮沢327-6
アクセス 【電車】
西武線「飯能駅」から路線バスで13分
詳しくはこちら
【車】
圏央道狭山日高I.Cから県道262号線経由約5.4km
圏央道青梅I.Cから県道218号線経由約11km
営業時間 10:00~17:00
※入館は閉館の 30 分前まで
定休日 不定休
※「THE WHISPERING GARDEN」開催中は無休
入場料 【前売りチケット】
おとな:1,000円
こども(4歳~高校生):500円
【当日チケット】
おとな:1,200円
こども(4歳~高校生):700円
駐車場 あり
電話番号 0570-03-1066
公式HP ハイパーミュージアム飯能

(3)版画ってアートなの?|町田市立国際版画美術館

版画と聞くと、小学校の図工の時間を思い出す人も多いかもしれません。

そんな私たちに「版画って、アートなの?」と、あえて問いかけるユニークな企画展が、国内でも数少ない版画専門館「町田市立国際版画美術館」で開催されます。

この企画展では、江戸時代の浮世絵から現代のポップな作品まで、版画表現の奥深さと多様性を分かりやすく解き明かしてくれます。

木版、銅版、リトグラフ、シルクスクリーンといった多彩な技法によって生み出される、緻密な手仕事の跡や独特の質感は、まさにアートそのもの。

親子で「知っている版画との違い」を話し合ったり、カップルで知的なデートを楽しんだりするのにぴったり。

私たちの固定観念を心地よく裏切ってくれる、発見に満ちた展覧会です。

【会期:2025年7月5日~9月21日】

施設名 町田市立国際版画美術館
住所 東京都町田市原町田4‐28‐1
アクセス 【電車】
JR横浜線「町田駅」より徒歩約15分
小田急電鉄小田原線「町田駅」より徒歩約15分
営業時間 【平日】
10:00~17:00
【土日祝】
10:00~17:30
定休日 月曜日、年末年始(12月28日~1月4日)
入場料 無料
※企画展のみ有料(詳細はこちら
駐車場 あり
電話番号 042‐726‐2771
公式HP 町田市立国際版画美術館

(4)ピカソの人物画|国立西洋美術館

20世紀を代表する巨匠、パブロ・ピカソの人物画に焦点を当てた企画展です。ピカソは「青の時代」から「キュビスム」「新古典主義」など、スタイルを変化させながら人物表現を追求しました。

本展ではピカソの変遷をたどるという体験ができます。

展示されるのは、国立西洋美術館のコレクションに加え、国内外の主要美術館から集められた作品群。

肖像画から母子像まで、人生のさまざまな局面を映す人物画は、ピカソがいかに人間を深く見つめていたかを示しています

親子で「どうしてこんな形なの?」と会話を弾ませたり、カップルでピカソの革新性に刺激を受けたり。アートの歴史を変えた天才の挑戦を、ぜひその目で体感してみてください。

【会期:2025年6月28日~10月5日】

施設名 国立西洋美術館
住所 東京都台東区上野公園7番7号
アクセス 【電車】
JR山手線「上野駅」より徒歩1分
京成電鉄本線「京成上野駅」より徒歩7分
東京メトロ銀座線・日比谷線「上野駅」より徒歩8分
営業時間 9:30~17:30
定休日 月曜日、年末年始(12月28日~1月1日)
入場料 【常設展観覧料】
一般:500円
大学生:250円
※高校生以下及び18歳未満、65歳以上は無料
駐車場 なし(近隣に有料パーキングあり)
電話番号 050‐5541‐8600
公式HP 国立西洋美術館

(5)WALL MUSEUM|松坂屋美術館

松坂屋名古屋店で開催される「WALL MUSEUM」は、アーティスト・佐藤壮馬さんが「衣(ころも)」をテーマに手がけた体験型のアート展示です。

尾州エリア(愛知・岐阜)の繊維文化をリサーチした成果をもとに、布が持つ記憶や文化を現代的に表現しています。

会場内には円環状に配置された8つの展示空間があり、歩きながら「衣」が紡いできた時間や人との関わりを体感できます

親子で「これは何からできているんだろう?」と会話したり、カップルで「服を着るってどういうことだろう?」と少し哲学的な対話をしたり。

衣服という最も身近なテーマだからこそ、アートに詳しくなくても、誰もが自分なりの視点で楽しめるのが最大の魅力です。

探検のように空間をめぐりながら、アートと歴史、そしてファッションの奥深さに触れる。

そんな新しい発見に満ちた体験が待っています。

【会期:2025年7月16日~】

施設名 松坂屋美術館
住所 愛知県名古屋市中区栄3-16-1 松坂屋名古屋店 南館7階
アクセス 【電車】

地下鉄名城線「矢場町駅」直結
営業時間 10:00~19:30(入館は19:00まで)
定休日 不定休(松坂屋名古屋店に準ずる)
入場料 展覧会ごとに異なる
駐車場 あり(有料)
電話番号 052-251-1111
公式HP 松坂屋美術館

(6)時代のプリズム:日本で生まれた美術表現 1989-2010|国立新美術館

時代のプリズム:日本で生まれた美術表現 1989-2010は、1989年から2010年の約20年間、日本で生まれた現代美術を振り返る大規模展覧会です。

時代を映す作品を三つの章(レンズ)に分けて紹介し、それぞれ異なる視点から社会や人間の姿を映し出します

第一のレンズ「過去という亡霊」では、戦争や国家の記憶がもたらした影と、それに向き合うアーティストたちの表現に出会えます。

第二のレンズ「自己と他者と」では、ジェンダーやアイデンティティなど、自分と社会との関わりを見つめ直す作品が並びます。

第三のレンズ「コミュニティの持つ未来」では、アートが対話や協力を通じて人と人との関係をつなぎ直そうとする姿が描かれています。

歴史や社会をテーマにしながらも、表現の幅広さに驚かされる内容です。

こどもと一緒に歴史や社会に対しての疑問を語り合うのも良いですし、カップルで未来について話すきっかけにもなるかもしれません。

【会期:2025年9月3日~12月8日】

施設名 国立新美術館
住所 東京都港区六本木7‐22‐2
アクセス 【電車】
東京メトロ千代田線「乃木坂駅」直結
都営地下鉄大江戸線「六本木駅」より徒歩約4分
営業時間 10:00~18:00
定休日 火曜日、年末年始
入場料 展覧会ごとに異なります(詳細はこちら
駐車場 なし(近隣に有料パーキングあり)
電話番号 050‐5541‐8600
公式HP 国立新美術館

(7)NEGORO 根来 — 赤と黒のうるし

サントリー美術館で開催される「NEGORO 根来 — 赤と黒のうるし」は漆器の「根来(ねごろ)」を展示する企画展です。

朱と黒のコントラストが美しい根来。何百年も前に作られ、人々の生活や祈りの場で大切に使われてきた、丈夫で美しい漆器です。

本展では、まるで宝物のように美しくまた歴史的に価値のある貴重な根来が一堂に会します。

その力強く、どこか温かみのあるかたちは、きっとお子様やパートナーの心に響くはず。

「このお椀、昔の人は何に使っていたのかな?」「どうしてこんな色なんだろう?」そんな会話をしながら、日本の伝統的な美にふれてみませんか?

教科書で見るのとは違う、本物の持つ迫力と美しさを大切な人と体感できる貴重な機会です。

夏のお出かけに、知的好奇心をくすぐるアートな時間をお過ごしください。

【会期:2025年11月22日~2026年1月12日】

施設名 サントリー美術館
住所 東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3階
アクセス 【電車】

都営地下鉄大江戸線「六本木駅」出口8より直結
営業時間 10:00~18:00(金曜日は10:00~20:00)
定休日 火曜日、12月30日(火)~1月1日(木・祝)
入場料 一般 当日 ¥1,800 前売 ¥1,600
大学生 当日 ¥1,200 前売 ¥1,000
高校生 当日 ¥1,000 前売 ¥800
駐車場 あり(有料)※東京ミッドタウン駐車場を利用
電話番号 03-3479-8600
公式HP サントリー美術館

(8)つくるよろこび 生きるためのDIY|東京都美術館

東京都美術館で開催される「つくるよろこび 生きるためのDIY」は、身近な素材を使い、自分の手で「つくる」ことをテーマにした展覧会です。

展示室には、木材や布といった生活に密着した素材から多様な人が関わる場のデザインまで多彩な表現が集まっています。

DIYと聞いて家具や工作を思い浮かべる方も多いでしょう。しかし、「つくるよろこび 生きるためのDIY」では「つくること」がそのまま生きる力と結びついている点が大きな特徴です。

災害や暮らしの変化を背景に、自分の方法で生き抜く人々の創造的な営みを作品を通じて体感できます

思わず夢中になれる仕掛けや、来場者が参加できる展示もあり、こどもにとっては新しい学びや発見の場になるでしょう。

また。カップルなら「私たちならどんなものを作る?」と会話が広がり、普段とは違ったデートが楽しめます。

家族でも恋人同士でも、つくることの喜びを共有できる温かな時間を過ごせる展覧会です。

【会期:2025年7月24日~10月8日】

施設名 東京都美術館
住所 東京都台東区上野公園8-36
アクセス 【電車】JR「上野駅」公園口から徒歩約7分
営業時間 9:30~17:30(金曜は20:00まで、入館は閉館30分前まで)
定休日 月曜(祝日の場合は翌日休館)、年末年始
入場料 展覧会ごとに異なる
駐車場 あり(有料)
電話番号 03-3823-6921
公式HP 東京都美術館

まとめ

今回ご紹介した2025年に開催予定の企画展は、どれも観るだけでなく体験することを重視しているのが大きな特徴です。

アートの世界に飛び込んだり、自分の手で何かをつくったり、思い出と重ね合わせたり。

これらの企画展は、アートに詳しくなくても、子どもから大人まで、誰もが直感的に楽しめる工夫に満ちています。

期間限定だからこそ出会える、一期一会の特別な体験。

親子で新しい発見を共有したり、カップルでいつもと違う知的な会話を楽しんだり、きっと忘れられない思い出が作れるはずです。

気になる企画展が見つかったら、ぜひ会期をチェックして、次の休日の計画に加えてみてくださいね。

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