アート展示を子どもと楽しむ!親子におすすめのスポット8選
※公開日時点の情報です。
「子どもと一緒にお出かけしたいけれど、遊園地や公園だけではちょっと物足りない」
そんな風に感じたことはありませんか?
親としては、楽しい時間を過ごしながらも、子どもの知的好奇心や感性を育てられる体験を選びたいところですよね。
そこでおすすめなのが、親子で楽しめるアート展示です。
近年の美術館や展示イベントは、子どもが夢中になれる体験型の仕掛けやワークショップが充実しており、「アート鑑賞は難しそう」「子どもが飽きてしまうかも」という心配も払拭してくれるでしょう。
本記事では、全国から親子で楽しめるアート展示8選をご紹介します。
作品を鑑賞するだけでなく、体験や学びを通じて家族みんなで感動を共有できるスポットばかり。
次の週末、子どもと一緒に特別なアート体験を計画してみませんか?
1.子どもと楽しめる「アート展示」の魅力とは?

美術館のアート展示というと「静かに鑑賞する場所」というイメージがあり、「子どもにはあまり向いていないのでは?」と感じる方も多いかもしれません。
しかし、近年の美術館や展示会では、子どもが自由に楽しめる体験型の仕掛けが増えています。
たとえば、映像や音を使ったインスタレーション、実際に触れて遊べる作品、参加型のワークショップなどがあり、「見る」だけでなく「感じて動く」ことで、自然とアートに親しめるのが魅力です。
また、親子で一緒に作品を見ながら「どんなふうに見える?」「どんな気持ちになる?」と会話を交わすことで、子どもの感性を育むきっかけにもなります。
さらに、展示によっては絵本や自然をテーマにしたものも多く、身近な世界からアートへつながるため、初めての美術館デビューにもぴったりです。
アート展示は、大人にとっても子どもの新しい発見に寄り添いながら楽しめる時間。
親子で過ごす休日が、ちょっと特別な学びと感動のひとときに変わるでしょう。
2.週末のお出かけに!子どもと楽しむアート展示おすすめ8選

子どもと一緒に訪れるアート展示を探すとき、気になるのは「飽きずに楽しめるかどうか」ではないでしょうか。
最近のアート展示は、映像や音を取り入れた体験型の作品や、自然・絵本など身近なテーマを題材にしたものが多く、親子で一緒に驚きや発見を共有できる工夫が詰まっています。
ここでは、全国から厳選した親子におすすめのアート展示8選をご紹介します。
会期中しか見られない特別な体験も多いので、ぜひ気になる展示をチェックして、週末の思い出作りに役立ててください。
(1)THE WHISPERING GARDEN|ハイパーミュージアム飯能
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「THE WHISPERING GARDEN」は、ハイパーミュージアム飯能で2025年9月7日から開催される画家・アーティスト junaida(ジュナイダ)の世界観を堪能できる展覧会です。
会場には、2023年~2025年に描かれた作品から初公開を含む原画約90点が集結。
福山雅治さんの楽曲「クスノキ」のアニメーション原画や、スピッツの草野マサムネさん、詩人の谷川俊太郎さんとのコラボレーション作品の原画も展示され、親世代にも馴染みのあるアートに出会えるのが魅力です。
さらに、子どもと一緒に楽しめる「ハイパーキッズプログラム」では、展覧会メインビジュアルを自由に塗れる塗り絵ワークショップを開催。
親子で参加すれば、ただ観るだけでなく一緒に表現する体験ができます。
幻想的な展示空間に足を踏み入れれば、まるで絵本の中を旅しているような気持ちに。
親子で同じ空間を共有することで「アートって楽しいね」と自然に会話が生まれ、心に残る休日になるでしょう。
「THE WHISPERING GARDEN」について、詳しくはこちらもご参照ください。
【会期:2025年9月7日~11月9日】
| 施設名 | ハイパーミュージアム飯能 |
| 住所 | 埼玉県飯能市宮沢327-6 |
| アクセス | 【電車】 西武線「飯能駅」から路線バスで13分 (詳しくはこちら) 【車】 圏央道狭山日高I.Cから県道262号線経由約5.4km 圏央道青梅I.Cから県道218号線経由約11km |
| 営業時間 | 10:00~17:00 ※入館は閉館の 30 分前まで |
| 定休日 | 不定休 ※「THE WHISPERING GARDEN」開催中は無休 |
| 入場料 | 【前売りチケット】 おとな:1,000円 こども(4歳~高校生):500円 【当日チケット】 おとな:1,200円 こども(4歳~高校生):700円 |
| 駐車場 | あり |
| 電話番号 | 0570-03-1066 |
| 公式HP | ハイパーミュージアム飯能 |
(2)森へ行こう。草木虫魚のコトダマと遊ぼう|ハイパーミュージアム飯能
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ハイパーミュージアム飯能が展開する屋外型アートプロジェクト「森へ行こう。草木虫魚のコトダマと遊ぼう」は、メッツァの森や湖といった豊かな自然そのものを舞台にした体験型展示です。
ARを活用したアーティスト児嶋啓多の作品で、フライヤーにあるマップを頼りに森を歩き、QRコードを読み込むと、草や木、虫、魚などがキャラクターとなって目の前に現れます。
スマホ越しに出現する「コトダマ」を背景と重ねて撮影すれば、親子でオリジナルの一枚を作ることが可能です。
子どもにとっては、自然散策がゲームのようにワクワクする体験になり、大人も「こんなふうに自然を感じられるんだ」と新鮮な驚きを味わえるでしょう。
【会期:2025年3月15日~11月9日】
| 施設名 | ハイパーミュージアム飯能 |
| 住所 | 埼玉県飯能市宮沢327-6 |
| アクセス | 【電車】 西武線「飯能駅」から路線バスで13分 (詳しくはこちら) 【車】 圏央道狭山日高I.Cから県道262号線経由約5.4km 圏央道青梅I.Cから県道218号線経由約11km |
| 営業時間 | 10:00~17:00 ※入館は閉館の 30 分前まで |
| 定休日 | 不定休 ※「THE WHISPERING GARDEN」開催中は無休 |
| 入場料 | 【前売りチケット】 おとな:1,000円 こども(4歳~高校生):500円 【当日チケット】 おとな:1,200円 こども(4歳~高校生):700円 |
| 駐車場 | あり |
| 電話番号 | 0570-03-1066 |
| 公式HP | ハイパーミュージアム飯能 |
(3)美術館で大航海!~コレクションをたどって世界一周~|アサヒグループ大山崎山荘美術館
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2026年に開館30周年を迎えるアサヒグループ大山崎山荘美術館では、節目の記念展として「美術館で大航海!~コレクションをたどって世界一周~」が開催されます。
本展では、日本から西洋、中近東、さらにはアメリカまで、世界各地の歴史ある作品を一堂に展示。
初出品作を含め100件以上が公開される大規模なコレクション展です。
親子で訪れれば、地図を広げながら航海に出るようなワクワク感が味わえるのも魅力。
子どもは「昔の人はどんな国に住んでいたの?」「どうしてこんな形の器なの?」と自然に質問が生まれ、大人も一緒に考えることで会話が広がります。
まるで美術館がそのまま世界旅行の入り口になるような体験です。
【会期:2025年9月20日~12月7日】
| 施設名 | アサヒグループ大山崎山荘美術館 |
| 住所 | 京都府乙訓郡大山崎町銭原5-3 |
| アクセス | 【電車】 JR京都線「山崎駅」より徒歩約10分(または無料シャトルバス) 阪急京都線「大山崎駅」より徒歩約10分(または無料シャトルバス) |
| 営業時間 | 10:00~17:00(最終入場は16:30) |
| 定休日 | 月曜日(祝日の場合は翌火曜) |
| 入場料 | 一般:企画展ごとに異なる 高・大学生:700円 中学生以下:無料 |
| 駐車場 | なし |
| 電話番号 | 075-957-3123 |
| 公式HP | アサヒグループ大山崎山荘美術館 |
(4)阪神・淡路大震災30年 大ゴッホ展 夜のカフェテラス|神戸市立博物館
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神戸市立博物館で2025年9月20日から開催される大ゴッホ展 夜のカフェテラスは、親子でアートの力を体感できる特別な展覧会です。
本展示では、フィンセント・ファン・ゴッホの代表作「夜のカフェテラス」をはじめ、オランダのクレラー=ミュラー美術館が誇る名画が一堂に会します。
実際に作品を前にすると、子どもたちは「どうして空がこんなに明るいの?」「絵の中に入りたい」と、自然に想像をふくらませるでしょう。
ゴッホの筆づかいや色づかいは、絵本やアニメとはまた違う本物の色の世界として、子どもの感性を刺激します。
そして、そんな子どものまっすぐな感想に、大人もハッとさせられるはずです。
親子で「きれいだね」「この色、好きだね」と言葉を交わす時間こそ、ゴッホが描いた光を共有するひととき。
絵を通して、家族で心を通わせる暖かな体験になるでしょう。
【会期:2025年9月20日~2026年2月1日】
| 施設名 | 神戸市立博物館 |
| 住所 | 神戸市中央区京町24 |
| アクセス | 【電車】 JR「元町駅」から徒歩約10分 神戸市営地下鉄「旧居留地・大丸前駅」から徒歩約7分 |
| 営業時間 | 9:30~17:30(金曜、土曜は20:00まで) |
| 定休日 | 月曜日 |
| 入場料 | 【1階】 無料 【2階・3階】 一般:300円 大学生:150円 高校生以下:無料 |
| 駐車場 | なし |
| 電話番号 | 078-391-0035 |
| 公式HP | 神戸市立博物館 |
(5)歌川広重『東海道五拾三次之内』と やまむらともよ『蛙と兎の東海道五十三次』|静岡市東海道広重美術館
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静岡市東海道広重美術館では、2025年9月17日から歌川広重『東海道五拾三次之内』と やまむらともよ『蛙と兎の東海道五十三次』が開催されます。
江戸時代の浮世絵師・広重が描いた名所と、現代イラストレーターやまむらともよがキャラクター化した蛙や兎が旅する東海道を対比しながら鑑賞できる企画展です。
家族で訪れれば、大人は歴史ある浮世絵の精緻な描写に感動し、子どもは愛らしいキャラクターの冒険に夢中になること間違いなし。
さらに、会期中は来館者にオリジナルの塗り絵シートを配布。
子どもは自分の好きな色で蛙や兎を彩り、SNSに投稿できるイベントも用意されています。
展示を見るだけでなく一緒に描くことで、アートが身近に感じられるのが大きな魅力です。
【会期:2025年9月17日~11月6日】
| 施設名 | 静岡市東海道広重美術館 |
| 住所 | 静岡市清⽔区由⽐297-1 |
| アクセス | 【電車】 JR「由比駅」から徒歩約25分(またはタクシー5分) |
| 営業時間 | 9:00~17:00 (最終入場は16:30) |
| 定休日 | 毎週月曜日(祝日の場合は開館、翌平日休館) 年末年始(12/28〜1/4) |
| 入場料 | 一般:520円 大学生・高校生:310円 中学生・小学生:130円 |
| 駐車場 | あり |
| 電話番号 | 054-375-4454 |
| 公式HP | 静岡市東海道広重美術館 |
(6)モネ没後100年 クロード・モネ —風景への問いかけ|アーティゾン美術館
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モネ没後100年 クロード・モネ —風景への問いかけは、印象派の巨匠クロード・モネの没後100年を記念し、アーティゾン美術館がパリ・オルセー美術館との共同企画で開催する特別展です。
ここに集まるのは、キラキラと光る水面、風にそよぐポプラ並木、そして夢のように浮かぶ睡蓮の池。
まるで美しい絵本の中に迷い込んだかのような、優しくて色鮮やかな世界が広がっています。
難しいことは考えずに、親子で「この色が好き」「なんだか、あったかい感じがするね」と、感じたままにおしゃべりするのが一番の楽しみ方。
大人が気づかないような小さな発見を、お子様が教えてくれるかもしれません。
世界で一番有名な光の魔法を、親子で一緒に体験してみませんか?
きっと、家に帰った後も「あの絵、きれいだったね」と会話が続くような、心に残る一日になるはずです。
【会期:2026年2月7日~5月24日】
| 施設名 | アーティゾン美術館 |
| 住所 | 東京都中央区京橋1‐7‐2 |
| アクセス | 【電車】 JR山手線・京浜東北線「東京駅」より徒歩5分 東京メトロ銀座線「京橋駅」より徒歩5分 東京メトロ銀座線・東西線「日本橋駅」より徒歩5分 |
| 営業時間 | 10:00~18:00 |
| 定休日 | 月曜日、年末年始、展示替え期間 |
| 入場料 | 展覧会によって異なります(詳細はこちら) |
| 駐車場 | なし(近隣に有料パーキングあり) |
| 電話番号 | ― |
| 公式HP | アーティゾン美術館 |
(7)なんという⽬だ! ー北斎にはこう⾒えるー|北斎館
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北斎館で開催される特別展「なんという目だ! ―北斎にはこう見える―」は、親子で北斎のまなざしを体感できる展覧会です。
北斎は、花や鳥、風や雨、雷といった自然の一瞬をまるで見てきたかのように描いた天才絵師。
今回の展示では、その観察力や想像力を北斎の目というテーマで紹介しています。
「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」では、巨大な波が今にも動き出しそう。
稲妻が走る瞬間の光や、風に揺れる草花の表現に、子どもたちは「ほんとに動いてるみたい」と目を輝かせるでしょう。
大人にとっても、自然を細やかに見つめた北斎の視点に触れることで、日常の景色が少し違って見えるはずです。
親子で一緒に北斎の目になって、自然の不思議や美しさを発見する時間を楽しんでみてはいかがでしょうか。
【会期:2025年10月11日~12月7日】
| 施設名 | 北斎館 |
| 住所 | 長野県上高井郡小布施町大字小布施485 |
| アクセス | 【電車】 長野電鉄「小布施駅」から徒歩12分 【車】 上信越自動車道「小布施PAスマートIC」から約8分 上信越自動車道「須坂長野東IC」から約20分 上信越自動車道「信州中野IC」から約15分 |
| 営業時間 | 09:00~17:00(最終入場は16:30) |
| 定休日 | 12月31日 |
| 入場料 | 【通常展】 一般:1,000円 高校生・大学生:500円 小中学生:300円 【特別展】 一般:1,200円 大学生・高校生:500円 小中学生:300円 |
| 駐車場 | あり(有料) |
| 電話番号 | 026-247-5206 |
| 公式HP | 北斎館 |
(8)モーリス・ユトリロ展|SOMPO美術館
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モーリス・ユトリロ展は、「もし美術館の中で、静かなパリの街を親子でお散歩できるとしたら」という、心穏やかな時間を体験できる特別展です。
ここに並ぶのは、派手な色や賑やかな人々ではなく、どこか静かで、少しだけ寂しげなパリの街角を描いた絵。
まるで「しーん」という音が聞こえてきそうな絵の前に立つと、不思議と心が落ち着いていくのを感じるはずです。
「この窓の向こうには、誰が住んでいるのかな?」
「この坂道、どこに続いているんだろうね?」
そんなふうに、絵の中に隠された小さな物語を、親子で想像しながら巡るのが一番の楽しみ方。
賑やかな場所で遊ぶのとはひと味違う、静かな時間を親子で共有する豊かさ。
絵と向き合う子どもの真剣な横顔に、新たな一面を発見できるかもしれません。
美しいパリの街並みを、親子水入らずで散策しに出かけてみませんか。
【会期:2025年9月20日~12月14日】
| 施設名 | SOMPO美術館 |
| 住所 | 東京都新宿区西新宿1-26-1 |
| アクセス | 【電車】 JR「新宿駅」西口から徒歩5分 東京メトロ「新宿駅」から徒歩5分 東京メトロ「西新宿駅」C13出口から徒歩6分 西武新宿線「西武新宿駅」から徒歩7分 大江戸線「都庁前駅」A1出口から徒歩7分 【車】 新宿ICより3分 |
| 営業時間 | 10:00~18:00(金曜日は20:00まで、最終入館は閉館30分前まで) |
| 定休日 | 月曜日(10月13日、11月3日、11月24日は開館)、10月14日、11月4日、11月25日 |
| 入場料 | 一般(26歳以上):1,800円 25歳以下:1,200円 小中高校生:無料 |
| 駐車場 | なし |
| 電話番号 | 050-5541-8600 |
| 公式HP | SOMPO美術館 |
なお、以下の記事ではそのほかのおすすめ美術館・アート展示を紹介していますので、あわせてご覧ください。
まとめ
子どもと一緒に訪れるアート展示は、ただ作品を見るだけでなく体験として心に残る時間を提供してくれます。
塗り絵やワークショップで手を動かす楽しさ、歴史的な名画から感じる新しい発見、そして人気キャラクターの世界観に浸るワクワク感、展示ごとに異なる魅力があり、親子それぞれの感性を刺激してくれます。
今回ご紹介した8つのスポットは、いずれも子どもが飽きずに楽しめる工夫がされており、家族で安心して足を運べるものばかりです。
休日の予定にアート展示を組み込むことで、知的好奇心を育てながら、家族の思い出を豊かに積み重ねることができるでしょう。
ぜひ次のお出かけ先選びの参考にしてみてください。



